スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

気づいたこと

パワハラをする人は、自分を被害者だと思っている。

今回の記事は、心理学的分析ではありません。経験です。 私は、退職する前10年以上、何人もの職場内ではかなり有名な問題職員と一緒に仕事をしてきました。そういう人事については言いたいこともありますが、今回は置いておきます。 話を戻しますが、問題…

直立二足歩行は一夫一妻制に適合している? ~更科功「美しい生物学講義」~

文系人間の私ですが、時々、理系の本も読みます。 アウストラロピテクスが直立二足歩行をし始めて、人類は武器を手にすることができるようになった。だから、人類は生存競争を勝ち残ってきた。 そう言われると、なるほどそうかと納得してしまう文系人間です…

ひっ迫を繰り返す医療現場は日本社会の縮図だと思う。

数日前に、救急隊員が居眠りをして救急車が事故というニュースがありました。17時間連続勤務だそうです。 コロナ確認から3年、何度もコロナの流行があり、その度に医療現場のひっ迫、保健所が回らないなどと言われますが、改善されない。救急車の事故も、…

激しいストレスで苦しい時の精神的な対処法・考え続けないこと

仕事をしていた頃、人間関係や押し付けられた仕事について考え出したら止まらなくなって眠れなくなることが、よくありました。眠れないと体力も削られて、やがては精神的に参ってしまいます。 そういう時にどうしたらいいか。 今では、自分なりの一つの方法…

足るを知ることが、幸せな人生につながる。 ~塵芥居士「丁寧な暮らしをする餓鬼」を読んで~

「丁寧な暮らしをする餓鬼」(塵芥居士著)という本を、東京国立博物館のミュージアムショップで見つけました。 とても面白いです。 ほろっとさせられるところもあります。 丁寧な暮らしをする餓鬼 (コミックエッセイ) 作者:塵芥居士 KADOKAWA Amazon 「餓鬼…

子育てをした親が考える「異次元の少子化対策」(2)(少子化対策の提言)

前回、現在の子育て環境の問題点として、 1 体力的な負担が大きすぎる 2 経済的、金銭的な負担が大きい 3 精神的負担が大きく、生活が硬直化する ということを挙げました。 解決法を考えてみたいと思います。 個人的な思い付きのようなものですが、こうい…

子育てをした親が考える「異次元の少子化対策」(1)(現状の問題点)

1 異次元の少子化対策の内容(提言) 少子化対策のメニューについては、これから出てくるのだと思いますが、勝手ながら、個人的な提言を書いてみたいと思います。長くなるので2回に分けて記事をアップします。 最終的な結論としては、 1 保育、教育制度を…

今、東京では長谷川等伯の多くの作品を同時に見ることができる。(東京国立博物館、サントリー美術館)

長谷川等伯の作品を観てきました。 今、東京では、東京国立博物館の「松林図屏風」と、京都の智積院の襖絵「楓図」が同時に観られます。(確か、もうすぐ終わります。) 松林図屏風については毎年正月に東京国立博物館で展示があります。それに加え、今年は…

「人と比較すること」が人を不幸にするか。

「人と比較することで不幸になる」と、最近よく言われます。 他人が評価の基準になっていて、「他人に比べて自分はだめだ」とか考えていると、結局、自分はどうしたいのかがわからなくなったり、やる気が起きなくなってしまいます。 他方で、いろいろなこと…

自分の人生に最も大きな影響を与えた作家(沢木耕太郎「天路の旅人」)

作家の沢木耕太郎さんがNHKのインタビュー番組に出ておられました。(昨日、令和5年1月10日) かっこいいですね。 大昔、大学受験に失敗した時に、予備校で紹介された「敗れざる者たち」を読んで深く感じ入りファンになりました。2度目の受験の前日に「…

アルコール依存になるところだった。(中島らも「今夜、すべてのバーで」を読んで気づいたこと)

アルコール依存症になるところだったと、最近気づきました。 振り返ってみると、退職から3~4年前ころから、お酒の飲み方が変わっていました。 当時、職場では6人のチームで仕事をしていましたが、3人は子育て中のお母さん、2人はまだ経験の浅い男性、…

呪術廻戦0と村上春樹さんの小説「7番目の男」

映画「呪術廻戦0」を見ました。よかったです。 人の暗部をえぐるようなアニメですが、考えさせる作品です。 正しいことばかりを追い求める現代社会で、なんでこういう作品が出てくるんだろうなとも思いました。ジブリがアニメを日本の誇るべき文化へ押し上…

人生におけるリスク分散(B・ラッセル幸福論)

「関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなる」と哲学者のバートランド・ラッセル(幸福論)は言ったそうです。 そして、幸福はいくつかの要素で構成されているけれども、「成功」というのは幸福の1つの要素に過ぎないから…

人生をどうしたらいいかは「自分」が知っている話(仏教の自灯明、法灯明)

人生は停滞したり動いたりの繰り返しです。 退職前は仕事に忙殺されるような環境で、長い間過ごして大きな閉塞感を感じていました。人生としては長く停滞していました。 今年7月末に退職という大きな動きがあり、その後その勢いでいろいろ試してみています…

「人に迷惑をかけないよう頑張る」という考えは捨てた方が楽になる。

2億年以上前から繁栄を極めた恐竜が絶滅したのは6500年前、大きな環境変化に対応できなかったためと言われます。氷河期か隕石の衝突か日照りかはわかりませんが、そういうものに対応できなかった。 今に生きる我々も同じだと思うことがよくあります。 …

ミニマムな生活 ~年賀状の断捨離~

年末が近づいてきて、年賀状を書く季節になってきました。今年は、年賀状じまいというのが話題になっています。でも、私には関係ありません。なぜなら、もう30年近く年賀状は出していないからです。 昔は「ミニマリスト」という言葉もありませんでしたが、…

学問のススメ 炎上させるのではなく、議論することの重要性

ワールドカップも終盤です。 ビールを飲みながら、「そこで選手交代だろー」とか「何でそこでシュートしないんだあ」とか言いながらスポーツ観戦するのって、楽しいです。 そんな昭和なオヤジは、息子たちからするとうるさいらしく、「じゃあ。自分でやって…

人手不足が原因の一つで起きた保育園園児暴行事件で、保育園はもっと忙しくなる。

1 保育園だけではない。今の組織の問題点 保育士の園児暴行事件が耳目を集めています。少し前には保育園のバス園児放置事件もありました。 事件を起こした人の不注意、自覚不足、故意などが直接の原因であることはもちろんなのですが、いつも指摘されること…

休職した時、退職の決断の時、釈迦の教えはありがたかった。

うつ病で精神科に通いながら、随分本を読みました。振り返ってみると、人生で本を読むいい機会になったのかもしれません。 休職しているときには、何とか回復へのきっかけがほしくて、難しくても哲学や宗教の本を読んだりもしました。 様々な本を読んでみま…

うつ病を機会に心理学を学んで、ストレスフルな職場にも耐えられた話

平成12年末からうつ病を患い、令和4年7月いっぱいで退職するまでの間、実に22年、我ながら、よく頑張ったと思います。 体調を崩してからは心の支えにするものがほしくて、いろいろな本を読み漁ったりしました。心理学、哲学、宗教などの分野は、振り返…

敬遠してきた「忠臣蔵」が面白かった ~小説「花や散るらん」、赤穂浪士記念館・・・~

忠臣蔵ご存じですか?知ってるに決まってますか? 実は、私、この年にしてあまりよく知りませんでした。 最近は減りましたが、一時は年末と言えばお金をかけた豪華キャストで、忠臣蔵ドラマが放映されていた時期もありました。そのころは働いていて忙しく、…

休職という経験があったから、静嘉堂文庫美術館の国宝、重要文化財のすばらしさを味わえた。

静嘉堂文庫美術館が丸の内に、先日(令和4年10月)に開館したので、さっそく行ってきました。三菱の美術館というので、すごいんだろうなという漠然とした予感はありましたが、結論として、凄まじいレベルの高さでした。 次から次への国宝が出てきて、重要…

森友文書改ざん事件の佐川元理財局長が損害賠償責任を負わないのはおかしくないか。

昨日(令和4年11月25日)午後、森友文書改ざんをめぐる事件で亡くなった関東理財局職員の奥さんからの損害賠償請求が棄却されたとのニュースが流れました。 記事を見る限りでは、佐川氏側は過去の最高裁判例を挙げ、公務員の職務中の行為については国が…

テレビをだらだら見なくなったら、ストレスが減った。ワールドカップも試合は見るけど、報道は見ないようにしようと思う。

私のような50代男性は、幼少期はテレビの黎明期で、それからの人生を常にテレビを見ながら生きてきました。「テレビっ子」という言葉がありましたが、「まさにそれ!」という感じです。考えてみれば、全くテレビを見なかった日はないのではないかとさえ思…

97歳のドライバーのブレーキ・アクセル踏み間違え事故のニュースへの素朴な疑問

97歳の男性がブレーキとアクセルを踏み間違えて事故を起こしたというニュースが報道されています。近隣住民の話として、駐車場に入れるのに苦労していた、狭い道を曲がるのに何度も切り替えしていた・・・などの証言も紹介されていました。 高齢になって運…

退職を初めて意識したとき、「投資を始めよう」と思わせてくれた本

退職を気にしだしたのは、二十数年前、長時間残業と強いストレスのある職場にいた時です。 でも、その職場にいるときには、仕事の終わった時に、なんとなく「どうしたら辞められるかなあ」と考えることはあっても、具体的に調べたり深く考えたりする時間はな…

「出世望まぬ公務員」の記事を、公務員の管理職をやっていた視点から考えてみた。

今日のネット記事に『出世望まぬ公務員「勉強時間ない」「昇進よりも家庭」 自治体は苦悩』と出ていました。 記事は、「勉強する時間がない」「昇進より家庭を優先という意識」が背景にあるとみられると書いています。記事に対するコメントを見ると、公務員…

仕事の経験から人を人として扱うことの大切さを学んだ。

公務員に限らず会社員の方で、過労死ラインを超えて働いている人いると思います。 私の超過勤務(残業)の最高記録は月211時間でした。20年も前の話ですが。 計算していただけばわかると思うのですが、平日に午前0時まで働いたとしても、211時間に…

退職 ~命をすり減らす生活から、人生の目的を意識した生活へ~

公務員の頃は、毎日がストレス。長時間勤務、休日勤務や泊り勤務など命を削って生活していたと思います。半面、余程のことがなければ「定年まで勤めるんだろう」、そう思って働いてきまたのも事実です。 「無事定年まで働いて、再任用されて65歳まで働いて…

退職生活 ~漱石記念館(漱石山房)に行ってきました。~

退職して時間ができたこともあって、興味のある催しには積極的に足を運ぶようにしています。都内でもさほどお金もかからず、とても面白い企画が開催されています。 年寄りの時間つぶし、ウンチクにならないように、例えばブログで紹介できて自分の人生の質を…