スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

正しいことの残酷さ(2) ~「愛」や「正義」は幸福につながらない。~

この世の中から「間違い」を排除することはできません。 間違いを嫌い、執拗に糾弾する社会は幸せを招きません。 他方で、「これがあれば幸せ」と考えられているものがあります。そして、大多数の人(おそらく「全ての人」と言ってもいいくらい)が、これだ…

正しいことの残酷さ(1) ~正しさへの執着は幸福な人生を生み出さない。~

大学で法律を学びました。 大学で学んでいた頃は、法律で社会をより良くできると信じていました。争いになったら、どちらが正しいかを判断し、悪いことをした人がいれば、処罰をして被害者を救う。法律があることで社会が正しく運営される。 困った時には助…

先延ばしにしてきた人生の課題 ~本当にやるべきこと~

一昨年の7月までは、仕事は忙しく、目の前のことを処理するだけで毎日が消費されていきました。平日は仕事、休日も仕事があったり、家事や少しの息抜きで終わってしまっていました。場当たり的に生きていたと言ってもいい。 「これではいけない。」という思…

早期退職後の生活は充実しているか。 ~「諦め」の蔓延する職場から離れて~

現在、わりと充実した生活を送れています。 思い切って前職を退職する前は、「退職後の人生や生活って、どんな風になるんだろう?」と不安に思い、良くも悪くも「静かな生活になるのかな。」などと思っていました。 実際は、「かなり忙しい。」というのが実…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。~精神的安定について~

前の職場で働いていた頃は、いつも不安でした。抱えている仕事を全て完璧に処理できるかどうか心配で、夜中に目が覚めたことも度々ありました。目が覚めると、頭の中を仕事のことが回って眠ることができなくなりました。早朝に目が覚めることもありました。 …

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。~健康診断にも行けなかった以前と今の生活~

前職で多忙を極めていた頃、「健康診断には必ず行くように」というお達しが回り、部下職員にも必ず行くように言っていましたが、自分は行けないことの方が多かった。健康は大事だとわかっていても、職場は慢性的な人手不足で余裕などどこにも無いような状態…

くつろぎ空間を作るために、ミニマムな生活をする。

ミニマムな生活をするのが気に入っています。 前にも書きましたが、私はミニマムにすること自体が目的なのではなく、ぎりぎりまでモノを減らすことで生活の質を上げることを目指しています。 おしゃれなフロアランプを購入したのに、部屋が散らかっていてお…

私の理想とする「おひとりさま」生活 ~人生の林住期を過ごす。~

最近「おひとりさま」という言葉をよく聞きます。 女性のおひとりさま旅行、老後のおひとりさま生活、おひとりさま宿泊・・・。ニュアンスとして、従来の「一人は寂しい」という価値観の対極のスタンスとして、「おひとりさま」をポジティブに捉えようとする…

ミニマムな生活 ~最大のハードル「書類を減らす。」~

5年前に現在のマンションに引っ越してから、本格的にモノを減らし始めました。 その後、退職して時間に余裕ができたことによって、ミニマムな生活に更に近づいています。もともと、ゆるくミニマムな生活を心がけてはいたのですが、時間や気持ちの余裕ができ…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(6) ~現在の日々の生活~

某有名官庁で公務員をしていました。退職直前の生活は、大体こんな感じでした。 平日(月曜日~金曜日)は、朝5時に起床、6時半に家を出て、8時過ぎに職場に到着。8時半から17時の定時までは仕事。残業が平均2時間くらいで19時くらいに職場を出る。…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(5) ~お金のハードルを乗り越える。~

(原因はわかりませんが、この記事が昨日(R6,2,20)消えてしまいました。記憶の限りで再現します。) 退職しようとした時、最も心配になるのがお金の問題です。これまでも書いてきましたが、50代で転職をして前職よりも多い給料をもらうことは、相当難し…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(4) ~現在の仕事について~

昨年(令和5年)11月に再就職をしました。 前職とは全く違う仕事、最大週4日のパート。 前職は法律関係の仕事でしたが、長くやっているとその業界だけのものの見方に固まっているのではないか?という漠然とした感覚がありました。 だから、違う仕事をし…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(3) ~働くことが尊いという価値観を考える。~

日本では、「働いているから一人前」、「働いて世の中の役に立たないといけない。」、「働いていない人はダメな人」と言われます。働き方改革で、70歳まで現役で働けるようにしようという政策に対して、強い批判は出ません。 早期退職をして半年くらい仕事…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(2) ~結局、自分の送りたい人生って?~

私は、前職を退職するまで、大きく社会のレールからはみ出すこともなく、日々の生活を一生懸命に生きてきたなあ・・・としみじみ思います。ただ、一生懸命だったというのは言葉を変えれば日々の生活にいっぱいいっぱいだったとも言うこともできる。 「自分が…

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(1) ~再就職の選択について~

一昨年(令和4年)に早期退職をし昨年再就職してから2カ月が経過しました。 前職は公務員でフルタイム勤務、仕事量は多く、間違いを許さない異様な緊張感のもと大きなストレスを抱えながら仕事をしていました。現在の仕事は、パートタイム勤務で、週4日勤…

怒りの感情に支配されない幸せな人生を生きる。 ~戦争、いじめ、ネット社会の誹謗中傷について~

今の世の中には「怒り」が渦巻いています。 怒りの感情は、人を苦しめます。「怒っている時に気分のいい人などいない」とわかっていても、人は怒ります。怒って、恨んで、妬んで、自分自身を苦しめます。 人は「仕返し」をすれば、いい気分になれると信じて…

自分とは違う人を理解しようとする心の余裕の大切さ ~凪良ゆうさんの「流浪の月」、町田そのこさんの「52ヘルツのくじら」~

人が人を理解するとき、どうしても自分の枠組みを当てはめようとします。 それでも、できることならば、できるだけ、自分の枠組みを当てはめてわかったつもりにならずに、あるがままに理解しようとする姿勢が大切だと思います。 自分とは違う世の中のマイノ…

シニア世代の断捨離についての考え方 ~溜め込んだモノは遺された子どもを苦しめる。~

私の勝手な印象ですが、本当にミニマムでスタイリッシュな生活をしているのは、シニア世代よりも若い人が多い。 でも、余計なお世話かもしれませんが、ミニマムな生活を一番取り入れた方がいいのはシニア世代なのではないかと、私は思っています。「私の家に…

早期退職後の生活 ~50代での生き甲斐の変化~

一昨年(令和4年)7月に前職を退職した後、昨年11月新たな職場に採用してもらいました。現在は、その職場で火曜日から金曜日、パートタイムで働いています。 現在の客観的な勤務条件は、給料は前職の4分の1程度、おそらく1カ月の支出のすべては賄えな…

早期退職後の生活 ~人生を豊かにする読書をする。~

前に働いていた職場では、時々刻々と仕事のメールが来ていて、1日休暇を取得すると数十件から百件くらいの未読メールが溜まっていました。これだけの量のメールを読むには、相当スピードを上げて読まなければなりませんでした。 メールの内容はオリジナルの…

退職してよかったこと ~幸せな人生の後半戦~

一昨年(令和4年)に公務員生活を終わりにしました。辞めるまでの経緯や退職後に就職するまでのことなどを、このブログで書いてきました。退職して良かったと思うことはたくさんあります。 その一つが、生活がすごく刺激的になったことです。新たな職場に就…

早期退職後の生活 ~読書の楽しみ方の変化~

退職する前、読書する時間すら取れず、「このままではいけない。」と思っていました。特に、朝の通勤中には「一番頭の冴える朝の時間なのに、疲れて電車で居眠りをしている。」とくよくよ考えていました。 だから、退職直後は、片っ端から、目につく本を読み…

(コラム)「人間の市場価値」という言い方について ~日本の労働市場における市場価値とは何か~

仕事探しをしていると「公務員には市場価値がない」という表現をよく見かけます。 採用担当者から見て、営業とか経理とかのエキスパートではない元公務員が即戦力にならないというのは、実感としてよくわかります。私も、いきなり営業をやってみろと言われて…

自分の正しさの枠で人を理解する危険性 ~「あなたはかわいそうな人」という決めつけ~

本屋大賞などでベストセラーになっている本、人気のドラマ・・・。最近、扱われる主題に共通するものがあるような気がします。 自分は「正しい」と信じて疑わない人のものの見方の危うさを扱っていることです。 当然のことながら、自分自身を含め人は、自分…

優しさについて ~「正しさ」という仮面をかぶらないこと~

「優しい」ってどういうことか?深く考えてみたことはありませんでした。 最近は、自分の時間もできて、いろいろなことを徒然に考えることができるようになりました。 「厳しくないこと」、「意地悪ではないこと」というように否定形では定義は簡単なんです…

「王様は裸だ!」と叫ぶことの危険性について ~「王様は裸だ」という声が黙殺される日本~

「裸の王様」という童話は誰でも知っていると思います。 「裸の王様」という芥川賞を取った小説はご存じですか? 開高健の小説です。テーマは童話と特に違うところはありません。 でも、現代社会について考えさせられます。随分前の小説ですが、今の社会に通…

正義と優しさ ~正しいことよりも優しいことを求める人生観~

現代日本で、「まねしたい人」とか「尊敬する人」のモデルとなるような人、思いつきますか? スポーツとか芸能とか一芸に秀でた人ですか? 現在、有名な人、野球の大谷翔平、アナウンサーの水卜麻美、将棋の藤井聡太などメディアで祭り上げられている人がい…

一人でもいいですか? ~人生の後半戦を楽しく生き抜く人~

ネットには「仕事を辞めた人の末路」というような記事が多くあります。 人生をやり直そうと仕事を辞めてみたら、お金に苦労して後悔したとか、人間関係が最悪だったとか、生活に張り合いが無くなった・・・などのことが書かれていて、結論としては「どんなに…

理想の生活とは ~夫婦共働きフルタイム勤務は当たり前か?~

「週5日勤務で夫婦共働き、仕事と家事それに子育ての両立」これって、理想の生活ですか? 国などは美辞麗句を並べますが、今の日本は本質的には経済が傾いていて労働力も不足しているから働き手を増やしたい。だから、女性やシニア世代にも「働くことは良い…

人生の第一タームを終えた人の役割 ~映画「マイ・インターン」から学ぶこと~

映画「マイ・インターン」を見ました。 マイ・インターン(字幕版) ロバート・デ・ニーロ Amazon ご覧になった方も多いと思います。 人生の後半戦、第二の人生のイメージを作るためには、格好の映画だと思います。 かつての日本の社会は、定年が55歳でした…