スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

(コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(1) ~再就職の選択について~

一昨年(令和4年)に早期退職をし昨年再就職してから2カ月が経過しました。

前職は公務員でフルタイム勤務、仕事量は多く、間違いを許さない異様な緊張感のもと大きなストレスを抱えながら仕事をしていました。現在の仕事は、パートタイム勤務で、週4日勤務、前職とは異なる教育業界の仕事です。

 

再就職後の職業について、振り返って、その選択は正解だったのか考えてみました。

「退職から人生再構築のモデル」のシリーズでも書きましたが、「前職と同様の職業を求めると、同様の環境で再び働くことになる」というのは、実感として正しかったのではないかと思います。

実際、前の職場からは非常勤職員勤務の御誘いがありましたが、仮に御誘いに乗っていたら、何のために退職したのかわからない状況にはまっていたと思います。

フルタイム勤務、仕事量も変わらない、間違を許さない風潮は同じ組織だから変わる訳もない。管理職ではなくなって気持ちが楽にはなるけれど、その分給料は減る。

退職前と同様の大きなストレスを抱えながら仕事をすることになっていたことは間違いありません。

 

 

現在の仕事を探す際には、週3~4日勤務のパートタイム勤務、前職とは異なる職種という条件で職探しを始めました。

最初は、労働市場の現実がわからず苦労しましたが、シニア対象の就職相談会に応募して、そこに参加していた財団に採用してもらいました。

 

当然、公務員生活とは大きく生活が変わりました。具体的に振り返ってみようと思います。

 

1 給料が減った。(笑)

 当たり前ですが、前職のおそらく4~5分の1程度の給料になりました。激減です。この点は、以前にも書きましたが、「自分のこれからのライフスタイル」、「保有する資産」、「収入源を複数作るかどうか」ということを勘案して、どのくらいが必要なのかを

きちんと考えることが大切です。

 ちなみに、もう少し多くの給料をもらおうと思えば、フルタイム勤務という条件に変えると、ざっくり言うと20万前後の給料の求人が多かった印象です。また、シニアの男性に関して言えば、フルタイムの方が求人が多い。4分の1の給料ではとてもやっていけないと感じるのならば、そういう選択肢はあります。

 結論的に言えば、私自身としては、仕事の内容や生活が改善されたことを考えれば、現在の給料は十分に満足できるものだと思っています。

 仕事に慣れてきたら、SNSなど他の収入の流れも作れないか考えてみようと思います。こういうことは、前職のようなフルタイムで働いていては到底できないことだと思います。

 

2 時間に余裕ができた。

 フルタイムからパートタイムに変わりましたから、当然と言えば当然です。具体的には、火曜日から金曜日まで週4日勤務で多くは午後2時ころから始まり午後5時に終わります。だから、土曜日から月曜日は休日で、火曜日から金曜日も午前中は時間を自由に使えます。

 毎週の3連休は、趣味や自分の好きな人たちと過ごす時間に目いっぱい充てています。

 また、火曜日から金曜日の午前中は、ブログを書いたり、読書をしたり、映画、ドラマ鑑賞をして過ごすことが多いです。些末な雑務もここで片づけます。

 持ち帰り仕事や日をまたいでの持ち越しの仕事もありませんから、精神的にもオンとオフを完全に切り替えることができています。

 

3 気持ちに余裕ができた。

 時間に余裕ができて、気持ちにも余裕ができたのは当然です。

 ただ、それだけではありませんでした。現在の日本社会は正社員のポジションの人たちに異常なまでに過剰な負担を押し付けています。自分自身、前職では時間内では処理できるはずのない仕事量を押し付けられていたと感じます。その上、様々な制度を利用して休暇を取る人ややる気のない人の仕事のフォローもしていました。

 仕事をしていない時も、仕事のことが頭から離れませんでした。

 そういうことが、なくなりました。(ホッ!)

 

4 刺激を受けて得難い経験ができた。

 同業種で働くのは、心理的ハードルは低いかもしれませんが、自分の人生という視野で見た時に「惰性の人生」になるのではないかと感じます。もちろん同業種で働きながら自分を磨いていける人もいると思いますが、やはり難しいと思います。

 今まで全く経験したことのない教育関係の職場では、毎日新たな発見や驚きの連続です。その分緊張も強いられますし、大きなストレスも感じます。でも、このストレスは前職の「間違えてはいけない」という人として不可能なことを要求されるバカみたいなストレスとは質が異なります。

 毎日、児童を見ていると、ニュースになる様な様々な社会問題も根は教育にあると気づかされます。今の経験があれば、前職でももっといい仕事ができたのではないかと感じることも1度や2度ではありません。

 得難い経験だと思います。

 

5 退職後の生活も忙しかった。

 フルタイムで勤務していた頃は「皆無」と言ってもよかった自由時間を使って、いろいろなことをしています。

 趣味のテニスは無茶苦茶上達しました(あくまで私の主観ですが。)。近場を中心に様々な旅行に行っています。また、家族と過ごす時間が増えましたし、前の職場で仲の良かった人たち、以前から付き合いのあるテニス関係の人たちとは様々な関りを継続しています。加えて、退職後、旅行先で知り合った人やテニスを通じて知り合った人との交流もできました。

 退職後の生活も、思ったより忙しいです。

 

 

退職から1年半、現在の生活を振り返ってみました。

退職を考えることのある方の、何か参考になればいいなと思います。