スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

早期退職後の生活 ~50代での生き甲斐の変化~

一昨年(令和4年)7月に前職を退職した後、昨年11月新たな職場に採用してもらいました。現在は、その職場で火曜日から金曜日、パートタイムで働いています。

 

現在の客観的な勤務条件は、給料は前職の4分の1程度、おそらく1カ月の支出のすべては賄えないくらいです。勤務時間は、火曜日から金曜日までの原則午後2時から5時まで(1日3時間程)で、仕事内容は小学生と直接関わる仕事です。

立ち仕事で体力的には消耗しますし、ストレスも小さくない。

 

 

現在の日本では、定年退職後の働き方としては、職場を変えることなく65歳くらいまで働き続けることが想定されています。給料は減るけれど、それまでのスキルを活かして年金支給の年齢まで働くことができる。

これからは、年金が足りない時代が来ることを考えて、65歳以上でも働けるようにするというのが国が考えている未来像です。

 

そういう国の施策に従っていれば、現在私が働いている職場より良い条件で働き続けることができます。給料が減ると言っても4分の1になることはないでしょう。だから、これからの日本では、従来の職場で働き続ける人が多数になることが予想されます。

もとの職場に留まっていれば安心して働き続けることはできるし、生活が激変するストレスもない。だから、多少なりとも給料は下がり、職場内で上司部下の関係が逆転し、役職定年で待遇も変わっても、もとの職場に留まり、安心安全な人生を歩む。不平不満を抱えながら。

 

でも、私は今「それはやめた方がいい。」と強く感じています。

ネット上の記事では、「中高年になって転職すると後悔する。」という記事が多く見られます。確かに、従来の職場で働き続けられれば、楽ですし、給料が減ると言っても、まあ半分にはならない。だから、我慢してそのまま同じ職場で働くことが推奨されます。中には、「どんなハラスメントまがいなことを経験しても、転職はさらに地獄。今の職場に絶対にしがみつくべきだ。」と言う人すらいる。

これらの記事の言うところも、「収入」という面から見たら、それなりの合理性はあります。また、現在の日本の労働市場がオワコンであることも、否定するつもりは全くありません。

 

それでも、収入面さえクリアできるのであれば、そういう人生は選ばない方がいいと思う(確保の仕方のモデルを示すことはこのブログの目的でもあります。)のです。

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厳しいことを言えば、不平不満を抱えるようになった時点で、「本当の意味で」組織から必要とされていないのです。「必要ないけど組織にぶら下がってもいいよ。」というのがこれからの社会が選択しようとしている経済構造のイメージだと思います。

 

 

多くの人は、会社などの組織と共に理想を追求する時期が過ぎると、人生の目的を見失い、社会の変化から取り残され、ただただお荷物になっていきます。そうならないためには、転職も一つの選択肢です。

ハラスメントなどに直面したら、人生というスケールで見たら、それはチャンスかもしれません。体調を崩してしまったら、嫌でもお荷物の仲間入りです。そこから、這い出すのは、それこそ容易なことではありません。思い切った決断を促す何かの啓示かもしれません。

 

 

新しい職場は、冒頭で述べたように理想郷からは、ほど遠いものです。

でも、「今でも前職にしがみついていたら。」と思うと、ぞっとします。間違いなく、体調を崩して、やる気を失っていたと思います。

違う職場で働くようになって2カ月ほど、思いのほか大変なことも多いですが、仕事や職場環境のせいで体調を崩すようなことはないだろうと思います。さらに、今まで経験したことのない職種で、良い意味で刺激を受けています。自分が変わっていることが実感できます。

 

こういう生活をしていて「いいな」と思うことは、自分自身が余裕を持ってポジティブに生きられるようになったことです。

現在は、「自分と関わる後進の人たちが人生を歩む際の、できれば模範、それが無理でも拠り所、あるいはたたき台」になれたらいいなと思っています。

それが、今の生きがいと言ってもいいかもしれない。

 

スポーツのスター選手のように、多くの人の「星」になることはできないかもしれないけれど、自分と関わる人の心の中の道しるべとなれたらいいなあ・・・そう夢想するようになりました。

さらに贅沢を言えば、自分の死後も、何人かの人の心の中に残って、人生の岐路で思い出してもらえるようになれたらいいなあ・・・と妄想は止まりません。

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