スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

早期退職後の生活 ~読書:読み方の変化、読書する場所はカフェ?自宅?~

退職する前、読書する時間すら取れず、「このままではいけない。」と思っていました。特に、朝の通勤中には「一番頭の冴える朝の時間なのに、疲れて電車で居眠りをしている。」とくよくよ考えていました。

だから、退職直後は、片っ端から、目につく本を読みました。1か月に50冊ペースでした。

 

それから1年半近くが経って、読書の楽しみ方が変わってきたような気がします。

読書自体を渇望していて、乱読しまくっていた頃と比べて、最近は、そういう読み方に少し疲れました。

だから、夏川章介さんの「本を守ろうとする猫の話」がすごく心に染みました。

今は、1冊1冊をじっくり読むようになってきました。多分、気持ちに余裕ができてきたからだと思います。今の生活になって、本当に良かった・・・。

 

 

 

読み方が変わるとともに、本を読む場所についても、変化がありました。

落ち着いて本を読める場所って、どこだろう。自宅?、カフェ?、図書館?・・・。

 

本を読む場所で大事なのは、

(1) 暑くも寒くもないこと(身体が気持ちいいと感じること)

(2) 人との距離が近すぎないところ

(3) 適度に人の目があるけれど、うるさくないところ

(4) 長居することをとがめられないところ

かな・・・。そんなことを考えていたら、同じようなことを、もっと深く掘り下げて考えておられる方もいました。

著者の阿久津隆さんは東京の初台にfuzukueというカフェを開いておられる方です。fuzukueは、私も何度か利用させていただいたことがあります。おひとり様限定カフェです。

本を読める飲食店というテーマをここまで深く掘り下げるのは、興味のない人にとってはどうでもいいことかもしれませんが(笑)、私は、衝撃的に面白かった。また、お店に伺わせていただこうと思っています。

 

 

仕事に忙殺されていた頃には、よくカフェへ行って読書をしていました。時間に追われていたので、カフェで読書と言ってもせいぜい15分程度でしたから、特に問題は無かった。

でも、腰を据えて長時間読書をしようとすると、カフェだと何となく店側の目が気になる。また、最近のカフェは、落ち着くことも集中することもできないくらい人との距離が近い。

同じことが「本を読める場所を求めて」では、さらに詳細に分析されていました。

 

だから、最近はカフェにはほとんど行かなくなりました(例外的に、落ち着けるカフェはありますが、・・・。一つはfuzukueです。)。

 

 

退職後、同時に考えたのは、図書館での読書でした。平日に行けるし、「なにしろ本を読むための場所だから、絶対いいはずだ」と考えました。フルタイムで仕事をしていた頃は、平日の図書館には行けなかった。空いている図書館に憧れの気持ちもありました。

でも、結論としては、図書館は諦めました。

なぜかと言うと、平日はお年寄りで満席状態だからです。席と席の間も近いし、なんだか老け込みそう(すみません。個人的な感じ方です。)。

 

結局、最近本を読むために使っているのは、

1 気持ちのいい緑のある公園

2 ビル街の無料のオープンエアスペース

3 自宅

4 例外的に落ち着けるカフェ

です。

 

意識した訳ではないのですが、4以外はすべて「無料」のスペース。

1,2は、真冬や真夏はダメですが、気持ちのいい気候の日であれば、本当にいいです。ビルの谷間の風の遮られる陽だまりのスペースでは、相当寒い時期でも読書できます。

コーヒーでも飲みながら、ベンチや芝生、備え付けの椅子に座って、じっくり読書にふけることもそうですが、そういう場所を見つけること自体も、楽しい。

 

自分でもちょっと意外だったのが、3の自宅での読書でした。

このブログでも以前の記事で書きましたが、ミニマムな生活を目指していたら、自宅が思いのほか居心地がよくなりました。すっきり片付いた机兼ダイニングテーブルで落ち着いて読書をすることができます。

ミニマム化の思わぬうれしい副産物でした。「適度な人の目」はないけれど、集中できます。

 

だから、街の混んだカフェの前を通っても、全然入る気がしません。自宅で、ゆっくり落ち着いた時間を過ごせることがわかっているから、カフェは素通りして、おいしいお菓子でも買って自宅に帰ります。

 

この記事を書いている今は真冬なので、もっぱら自宅でじっくり読書をしています(微笑)。

あと、新たに職場のそばにいい喫茶店を見つけました。