スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

退職のススメ:「退職した人の末路」はどうなるのか?

「退職したい」と思って、ネットの情報を見る人は多いと思います。

私は、「退職したいと思ったら考えるべきこと」とか「・・・で退職した人の末路」とかいう記事があるとつい読んでいました。また、「●●歳でFIREするには●●万円必要」とかいう記事も気になっていました。

 

こういう記事って信じていいのでしょうか。

結論としては、「正しいことが書いてあるけど、振り回されない方がいい」と思います。

 

まず、多くの記事には、どうしたら退職できるかということは書かれておらず、退職した場合のデメリットが強調して書かれています。

中には、おそらくご自身は退職という決断をされたことがないにもかかわらず、例えばファイナンシャルプランナー社会保険労務士という肩書の方が書かれている記事もあり、そういう記事は、「現在の職場の収入を維持することがどれだけ難しいか」、「軽々しく退職、転職をすると後悔する」ということが書いてあるのが普通です。結論としては、「そんなに簡単に退職しようとか考えないで、退職しなくてもやっていける方法を考えよう」と結ばれているものも多いです。

FIRE記事は、年金制度の破綻や働き方改革、定年延長などの世相があるためか、本当に増えてきています。大体はものすごい金額の金融資産がないとFIREはできないことになっています。

 

では、こういった記事で指摘されていることは間違っているのでしょうか?

私は間違ってはいないと思います。

ただ、「振り回されない方がいい」と言うのは、これらの記事の前提に目を向ける必要があると思うからです。

これらの記事は、想定されている前提があります。転職記事であれば、(1)同程度の収入、(2)ライフスタイルは変更なし、ということになりますし、FIRE記事であれば、(1)収入はなし(セミリタイアであれば収入はぼちぼち)、(2)ライフスタイルは基本的には変えないということです。

求める収入について検討を促したり、ライフスタイルを変更することを付言している記事もありますが、どれも記事の中で正面から検討はしていません。

 

でも、自分自身の将来を考えようとするのならば、

(1)退職後にどんな生活をするか、将来的なライフスタイルなどのイメージを作り、(2)その上で、いつまでにどのくらいの収入を得られるようになればいいのかという大まかなイメージをする

という手順が必須なのではないでしょうか。

 

退職したいという動機にもよりますが、今の職場がきつすぎる、多くの疑問を感じるということであれば、退職前と同じライフスタイルを望むのかどうかは、本当に真剣に考えた方がいいと思います。

 

特に、今の社会は昔ながらの年功序列、終身雇用制は崩れてきていると言われていても、まだまだ寄らば大樹の陰で、会社や職場にしがみついている人は多いと思います。

でも、しがみつくのも大変です。

しがみつく人が多いほど、職場のモチベーションは下がり、一部の人に仕事が集中するような状況も改善されません。だって、改善しなくても職員や社員は辞めないわけですから、状況を改めようとするインセンティブがありません。

そんな職場で働くのは大変だと思います。誠実な人であればなおさらです。

だから、できることならば、一刻も早く給料一本で生活するようなライフスタイルはやめた方がいいと思うのです。

 

そういう意味では、「退職した人の末路」という類の記事は、過剰に反応する必要はないと思います。

 

 

私が現時点で考えている将来のライフスタイルとしては、以下のような感じです。

・ミニマルな生活をめざす

・給料をもらう仕事の割合を少なくして、給料以外の収入の道を確立する

 

 

少し詳しく説明します。

1 ミニマルな生活

漠然と従前のライフスタイルを続けるのではなく、私はミニマルな生活をお勧めします。ミニマリストの方が共通して言っていることがあります。

・支出が減る

・時間が増える

・生活の質が上がる

当たり前ですが、少ない物で生活すれば支出は減ります。物が減るとそれを管理する時間も減りますから、どんどん生活がそぎ落とされていき、無駄が無くなります。その結果、本当に必要なものに集中することができるようになり、生活の質も上がります。

ちなみに、退職してから自分の生活費をチェックしていますが、サブスクなどを整理し、無駄な買い物をしなくなって、生活費は激減しました(買い物などの生活費が20万円から10万円近く減りました。)。

 

また、ストレスフルな職場に留まっていると、そのことによる支出はかなりのものになります。

人生で最長の残業事件は月に211時間でしたが、この当時のお金は全て使ってしまっていたように思います。あまりに疲れるからタクシーで帰っていたし、買い物もよくしていました。

緊張を緩めるために飲むお酒もかなりの量で、「よくないな」と思いながらもやめられませんでした。

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2 収入の道を複数考えること

株式投資は以前からやっていて、かなり軌道に乗っています。

退職して直後の今は、このブログを書いて収益化を図ったり、そのほかの方法を模索していて、それに時間を費やしています。

そのほかの投資(不動産?)や起業などの可能性も排除していません。ただ、これらは今後の検討課題だと思っています。

投資やブログなどがある程度落ち着いてきたら、再就職をしようと考えています。再就職するについては、それ以外の収入がどのくらいになっているかによって、求める収入額が変わってきますが、就職による収入の割合は低くできればいいと思います。

投資や起業、ブログの収益化などいろいろチャレンジしてみて、うまく行けば行くほど、再就職の収入のハードルは下がりますし、職種の選択の幅も広がると思います。極論すれば、働くのはボランティアでもよくなる可能性も0ではないと考えています。

FIREの記事が指摘するほどの資産は必要ないと思っています(ただし、投資は必須だと思いますが。)。

 

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ライフスタイルも変えずに、転職して前の職場と同じ収入を得ようとしたら、それは大変です。

日本という国は、個々人のスキルにより給料が決まるジョブ型雇用制度が整っているわけでもなく、公務員も会社員も相当な長い期間働き続けてきたとしても専門的なスキルは身につきません。失業した際の職業訓練が充実しているわけでもなく、だからと言って転職者に対して新卒採用のように職業訓練から始めてくれる悠長な企業などないのです。

ハードルの高さは予想以上というところでしょうか。「転職した人の末路」という類の記事が指摘するとおりです。

でも、退職すると同時に就職しなければならないのでしょうか。本当に同程度の収入が必要なのでしょうか

退職と同時に転職するとなれば、現在の職場の仕事をしながらの転職活動が必要です。そういう活動をする時間や検討をする時間が十分に取れるでしょうか。今振り返って考えてみると、私は職場が忙しく時間的にも精神的にも余裕はありませんでした。

そういう状況で、やみくもに同じ収入を求めて転職するとどうなるで、首尾よく同程度の収入の得られる職場に転職ができたとしても、結局、辞めたいと思っている今の職場と同じ環境に身を置くことにならないでしょうか

 

こういう諸々の事情を総合して考える必要があると思うのです。

この2匹とも仲良し