スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

退職から人生再建へのモデル(17) ~退職を意識したらやるべきことを、時系列で考える。(2)~

前回までに、次のことをお書きました。

1 金銭的なベースを築く。

2 人生のビジョンを明確にする。

3 退職後の生活費をイメージする。

今回は、具体的に職探しの話です。

 

4 退職後の職業を考える。

1~3までをもとに、どのくらいの収入を必要と考えるかを割り出します。

全く蓄えがない、あるいは極めて少額ということでなければ、ハードルは下がるのではないかと思います。

投資をしてみて、年5%の利益が見込める場合には、それを控除した金額が稼げればいいということになります。

 

(1)知り合いやツテを頼る。

その上で、次の職業を考えることになりますが、知り合いから声をかけていただけるのであれば、余程条件が折り合わないということでなければ、そこに再就職をお願いしたらいいと思います。

ただ、そう都合よく声がかからないかもしれません。

 

(2)ハローワークで職探しをする。

そこで次に考えられるのが、ハローワークでの職探しです。

この場合、退職前でも「仕事センター」に行って相談することをおすすめします。前にも書きましたが、仕事センターは各都道府県が設置していて、ハローワークと連動しています。

とにかく親切です。求人票の見方から面接での注意事項や模擬面接までやってくれます。無料です。

hatasan2.net

ある意味至れり尽くせりなのですが、ハローワーク求人に単発で応募しても50代の就職は極めて厳しいというか、ほぼすべて年齢ではねられます。可能性は限りなく0に近いです。

 

ただ、「じゃあ。全然可能性はないのか。」というと、そうでもありません。

ハローワークやしごとセンターが、シニアを対象として「面接会」を開いています。これは中高年を雇用する意欲のある企業を集めて、1日で面接までやってしまおうという企画で、5~7社がエントリーして、求職者は2社まで面接を受けることができるというものです。単発で応募するよりも、「シニアを雇用するつもりのある企業」が参加していますから、採用の確率は上がると思います。

もちろん、どのくらい確率が上がるかはわかりませんが、単発で応募するよりも効率よく求職活動ができるというのは間違いないと思います。

 

少なくとも、どういう姿勢で再就職の活動をしたらいいのかということを知るするためにも、退職を意識したら、ハローワークと「しごとセンター」に登録して、セミナーなどを受けてみることをおすすめします。

定年退職後の過ごし方のセミナーや年金や税制の説明会などもあります。

情報の宝庫です。登録は、退職予定でも可能です。

 

(3)人手不足が本当に切実な業界の求人に応募する。

ハローワークに求人を出しているようなところの多くは、実は中高年を求めてはいないと言っていいと思います。20か所に応募してみましたが、すべて書面審査で不採用でした。

ただ、ニュースなどでも取り上げられているとおり、介護、運送、飲食などは本当に人手不足です。なりふり構っていられない。だから、そういう求人に応募する手はあると思います。

 

ただ、そういう求人でも熱量に差があります。

運送関係の求人については(この期に及んで)経験者を求めています。

介護業界は、やはりブラックであるとのうわさが絶えません。ただ、就職したのちに資格の取得を後押ししてくれるところもあるようです。

飲食関係の大手、コンビニ業界などは、人手不足が本当に深刻なようで、真剣に中高年を戦力として活用しようと考え始めています。ただ、多くはバイト、パートになります。

 

 

(4)転職サイト、派遣サイト

転職サイト、派遣サイトも、仕事探しの成就する率としては、ハローワークと大差はないものと思われます。

 

まず、転職サイトですが、サイトに登録するとおびただしい数のメールが送られてきますが、多くは「なぜこんな業界の仕事を紹介されるのだろう?」と疑問を持つものばかりの上に、フルタイムの仕事が多い印象です。多分、現在の職業より条件のいい仕事を紹介しているのだと思います。私は、フルタイムは希望していなかったことと、現実問題、いきなりそういうところへの転職は無理なのではないかと思い、登録しただけで転職サイトの利用はしませんでした。

 

次に、派遣サイトです。サイトに登録して、5社くらいエントリーしてみましたが、1社も選ばれませんでした。

 

 

(5)その他(SNSの収益化、クラウドでの請負)

現代的な仕事の仕方、収入の得方では、SNS(ブログ、youtubeなど)で自分のアカウントを作成し、収益化を狙うというやり方もあります。

 

私は、自分のやりたいことを考えた結果、ミニマムな生活をめざしたいという結論に至りましたので、何かを誰かに売るというということと相いれず、あきらめました。でも、例えば、月10万円というレベルであれば、それなりの努力をしたら、SNSからの収入も夢ではないという感触はあります。

 

また、ネット上で仕事を請け負うことで収入を得るということもできます。

ウェブライターなどを目指すのであれば、そういうサイトを探して(すぐに見つかります)、応募して経験を積むということもできます。ただし、サイト経由で受注するものは極めて安価です。

ウェブライターやホームページ制作を将来的に本格的にやる前提として、経験を積むという位置づけになると思います。

 

5 まとめ

私の経験上、現在の仕事を辞めるためのカギは、退職後の収入をどう確保するかということにかかっていると思います。

生活も給料も従前どおり希望するのであれば、前職と同程度かそれ以上の収入が必要になります。それを仕事だけから得ようとしたら、それは極めて厳しいと思います。

独立起業をするとか一発逆転を狙うのではなく、それなりに穏当な方法で退職後の収入を確保したいと思えば、まずは、投資をして不労所得を得られる仕組みを構築することが不可欠だと思います。

その上で、無駄な支出を無くして、必要最小限の収入を得る方法を考える、という考え方がいいというのが、現時点の私の結論です。