スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

(コラム)働き方改革で一番大変な人たちは、「サイレントマジョリティ」だ。

働き方改革を推進している組織で構造的に一番割を食って、大変な思いをしている人ってどんな人しょうか?

子育てしながら頑張っている人ですか?介護しながら頑張っている人ですか?

 

違います。

子育て世代や介護者として制度の恩恵を受けられない普通の人です。

独身の人、結婚しているけれど子供がいない人、奥さんが専業主婦の人は、典型的な割を食う人たちです。

仕事のできる人は特にそうです。

 

私は、子育てや介護に関する政策や世の中の動向に反対するものではありません。

ただ、理念ばかりが先行して、制度導入からこんなにも時間が経っているのに、理念を実現するためにしわ寄せを受けている人に目が届かないことに、大きな疑念を持っています。

 

組織は、「誰でも育児や介護の可能性があるのだから、お互い様」と言います。

でも本当でしょうか?

育児や介護は、本当に全職員に訪れるのでしょうか???

 

育児や介護の重要性を理由に、都合のいいところに仕事を押し付けている。これが実情だと思います。

独身で両親が健在。そういう人が給料以上に働かなければならない理由は何でしょう?

結婚したけど子供ができない人が何の見返りもなく育児休業を取った人のフォローをしなければいけない理由はなんでしょうか?

 

 

本当は、育児や介護をできるような制度設計ができていないだけです。

育児休暇や介護休暇制度を作ったらそれで終わり。それが現状です。

それによる歪みは、独身や子供がいない人、介護をしなくていい人に押し付ければいい。積極的に、そう考えてはいなくても、そうなっても仕方ないという雰囲気は蔓延している。

 

 

私が育児をしていた頃、もう20年も前から、育児や介護の制度はどんどん改正されてきました。でも、休暇や補助金などのメニューはどんどん増えても、本質的な制度設計はなおざりなままです。

 

それが原因で、育休などを取得する人の職場では周囲の人が休暇の取得を快く思わなかったり、育休などを取得する人が周囲に引け目を感じたりしています。

長い間この状況は放置されていますから、職場内で軋轢が生じているところもあります。

 

 

きちんとした制度を作りこんでいくことが大切なのですが、そういうことは放置されたままです。日本社会は、とにかく制度を作ったら、あるいは何かをやったら、それを改善していくということをしない。

実は、類似のことは多く存在します。

マイナンバー制度もとりあえず形を作っただけ、制度の作りこみは後回し。だから、不具合や間違いが次々と出てくる。

コロナの際の保健所からの情報収集も、一度制度を作ったらほったらかしで改善しようとしないから、いつまでもファックスで集計するなどということが続いたし、第●波とか言いつつ、医療のひっ迫は全然改善されないとか・・・。

枚挙にいとまがありません。

 

 

おそらく、日本のほとんどの職場、官公署であろうと民間企業であろうと、その傾向は大きくは違わないのではないかと思います。日本の社会は、本当に大丈夫なんだろうか???

 

 

話をもとに戻すと、働き方改革で残業は禁止、休暇をきちんと取得するというスローガンのもと、増え続ける仕事を処理するため、休暇を取得する人の分まで仕事を処理するためにサービス残業をしたり、無理な仕事のやり方をしている人がたくさんいます。

でも、働き方改革、母性保護・・・等々の錦の御旗に逆らうことができず、多くの人が黙って我慢しています。サイレントマジョリティーです。

 

政治や組織のかじ取りをしている人たちの資質や能力に問題があることは自明のことですが、働き方改革で割を食っている人たちの方も我慢するだけで行動を起こせないでいる現状も問題だと私は考えています。

本当に無茶を要求されたら、その組織を辞めてもいい。

今、発信しているこのブログの内容がほんの少しでもその役に立てばいいなと切に願っています。