スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

(コラム)今、組織で我慢して仕事をしている中高年へ ~後進に道を譲りませんか。~

長年働いてきて、職場の中で自分のポジションに納得がいかない人達に呼びかけます。

仕事を辞めて、後進に道を譲りませんか?

 

定年延長、昇給停止などの施策が次々と打ち出されますが、50代以上の人で、仕事にやりがいがあって毎日を過ごしているという方は、どのくらいいるのでしょうか。

反対に、仕事については疑問を覚えるけれど、収入を絶たれる訳にもいかないから、仕方なくやりがいもなく仕事を続けている人がかなりおられるのではないでしょうか。

 

 

現在やりがいを持って仕事をしているとしても、そういう人には更に聞いてみたいです。

 

あなたの仕事のやり方は古くないですか?

昔の価値観を引きずっていませんか?

 

まだまだ仕事に対する姿勢も柔軟で、自分のやり方や価値観をアップデイトできている人は、組織に必要とされていますから、組織に残ったらいいと思います。そういう方々は、部下職員や後輩たちにいい影響を与え、組織全体の生産性を上げることになると思います。

でも、自分自身はやりがいを持って仕事をしていても、古いやり方、昔の価値観を引きずっていて迷惑をかけているかもしれません。

 

 

「やりがいを持っていて、自分自身のやり方や価値観を今でもアップデートし続けていけている理想的な過ごし方をしている人」以外の人たちについては、組織に残っていても後進にいい影響はありません。

 

 

長い間働いてきて金銭的に多少余裕があれば、一度、自分のこれからの生活に必要な支出額、蓄えた資産額、これから働いて稼がねばならない金額をじっくり考えたらいいのではないかと思います。

 

巷で言われている2000万円問題の金額を前提に考えてみます。

もしも、現在、2000万円の金融資産があるのであれば、年金をもらえるまでの間、その2000万円を目減りさせない程度の収入を得られる仕事をしたらいいのではないでしょうか?その仕事が現在の仕事よりもハードである可能性は低いと思います。

これがセミリタイア、FIREということではないかと私は思います。

 

 

 

セミリタイアすることで、自分が所属していた組織は自分より若い人たちの活躍の場が広がります。

また、退職することは、今の組織に疑問を持っているのであれば、組織に問題提起をする機会になります。

 

直接大上段に振りかぶって伝える必要はありません。でも、わかる人にはわかります。

それで直ちに組織が変わることはないかもしれません。直ちに変わることはないかもしれないけれど、一人一人の大きな流れになれば、大きく変わることがあるかもしれません。でも、そうなる頃は、もう我々はその組織にはいませんけど。

それでも良くなる方へ賭けるために後進のため、道を譲る矜持を大切にしてみたらどうかと思います。

50代という声が聞こえるようになっている人には、こういう分別はついているのではないでしょうか。

 

自分自身、退職と結びつけて、組織に対する疑問や不満を口にしたことはありませんが、それまで一緒に仕事をした人には伝わっています。

 

 

 

身を引くことの最大の魅力は、自分の人生を見直し、組織にぶら下がるのではない生き方を模索する絶好の機会になるところです。

 

もちろん、魅力的である反面、大きな不安もあります。

現在の職場にそれなりの期間働いてきて、自分にある程度の自信を持っている必要はあるかもしれません。組織の肩書がなくても、自分で自分の人生をコーディネートしていけるという程度の自信があることは前提になるでしょう。

 

金融資産を洗い出して、月々の必要な収入額を割り出せば、これからの生活をどうするかという具体的な検討に入ることができます。

「とりあえず定年まで我慢して」と考えておられる方もいると思いますが、定年まで我慢できるでしょうか。「我慢できないかもしれない」と思うのであれば、我慢して生きるほど人生は長くないです。

体調を崩したりしたら、定年後にがんばることもできません。

こう言っているのは、私だけではありません。こんな本も出ています。

 

 

 

組織とのミスマッチに気づいておられるのであれば、組織ではもう自分の能力は生かせないと考えた方がいいのではないでしょうか。

一度しかない人生、その能力を生かせるところはないか、もう一度探してみるのも人生ではないかと思います。