仕事を4つに分けて考えていました。
1 重要で急ぐ仕事(重要要急)
2 重要ではあるけど急がない仕事(重要不要急)
3 重要でない急ぐ仕事(非重要要急)
4 重要でないし急ぎもしない仕事(非重要不要急)
優先順位として、どこから手をつけるか?
1の重要で急ぐ仕事に真っ先に手を付けることは、誰でも考えるでしょう。
また、4の重要でないし急ぎでもない仕事は一番後回しにすることも当然だと思います。
では、次に手をつけるべき仕事は何でしょうか。
問題は、2と3の優先順位です。
現実の仕事では、いつもここで悩んでいました。
私の考えでは、重要不要急の仕事の方が、非重要要急の仕事よりも優先順位は高い。重要ではないけど急ぐ仕事はぎりぎりまで手を付けるのは引き伸ばしたい。
ただ、現実の職場はそうではありませんでした。
とにかく「急ぐ」と言われた仕事をやっつけて、急がない仕事は後回しにされていました。そうして、重要なのに放っておかれる仕事がありました。
くだらない報告書を早期に上げることを要求されて、その仕事に注力しているうちに、職場をどういう仕組みで運営するかなどの大事な仕事がどんどん後回しになっていくイメージです。
実際に仕事をしていると、重要ではないけれど要急の仕事の方が重要だけど不要急の仕事よりも、一般には「軽い仕事」の場合が多いです。その反面、重要で不要急の仕事は「重い仕事」である場合が多い。軽い仕事の方が手をつけやすいこともあって、どんどん重要だけど不要急の仕事が後回しになっていました。
それでも、重要ではないのに要急の仕事がすぐに終わるのならいいのですが、その量はあまりに多くて、いつまで経っても終わりませんでした。
今の官僚も、くだらない報告や些末な仕事(ブルシットジョブ)に忙殺されて、本当に注力しなければならない仕事に力を注げない状況なのだろうと、マイナンバー導入の不手際のニュースを見ていると感じます。
人生にも「急がないけれど重要なこと」があると思います。
自分が人生で何をやりたいのかを考え、それをどうやって実行するのかは、とても重要なこと、人生の一大事だと思います。でも、とりあえず目先の仕事をしなければならないから、一大事に手をつけることを先延ばしにしていました。仕事よりも大切なことがあるのではないかと、うすうす感じながら。
もちろん、仕事が人生の最優先課題である人もいるし、そういう時期もある。また、人によって価値観が違うことも事実です。だから、仕事は重要でないと言うつもりはありません。
でも、多くの人にとって、人生において重要なことは、仕事以外のところにあるのではないでしょうか?
多くの人は、自分の人生において重要なことを、別に今日やらなくてもいいからという理由でずっと先延ばしにしているように見えます。
人生が終わる時に、「もっと仕事がしたかった」と後悔する人は、そう多くはないそうです。
自分の人生で本当にやるべきことをする暇がなかったと思わないよう、仕事を切り上げて退職というタイミングを見極めることを真剣に考えてもいいのではないでしょうか。