前回までに労働市場の現状を見てみました。なかなか厳しいですが、これを前提に、どうしたらいいかを考えてみたいと思います。
私自身、まだ就職できていません(するかどうかも併行して考え中)ので、「こうやったらできた!」ということは、少なくとも現時点では書けません。
ただ、2月ころから動き始めて、現在まで約半年強の時間が経ちました。その間に知ったことや学んだことを書いてみたいと思います。
ネットの記事とは異なり、実際に活動してみた上での情報や知識、分析です。
1 自分の就く職業のイメージづくり
仕事探しをする前に、自分はどんな職業に就きたいのかについて、真剣に考えておく必要があると思います。特に中高年で「自分はどんな職業に就きたいのか。」を考える際には、職業に人生のウェートをどの程度置くのかということとも相まって、自分の人生のイメージが大きく影響すると私は考えています。
このブログで何度も言っていますが、これを考えることなく、なんとなく転職すると前職と同様の問題のある職場に再度就職することになる可能性が飛躍的に高まると思います。ネットで検索してみても、パワハラで転職したけれど再就職した会社は前にもましてハラスメントが酷かったというようなことになりかねません。
私自身が、どう考えているのかという点については、別の機会に詳しく書きたいと思っています。
2 これまでに私が知った職探しや収入を得る方法
職探しをする際に、どういう方法があるのか?
これから書いてみますが、一つ一つは誰でも知っているようなことになりますが、現在仕事をされている方が深く考えたりしたことはないのではないかと思います。
実際に就職活動をしている中での、それぞれの印象を書いてみます。これらは、「こういう方法がある。」ということなので、「これはダメ」とか言うことではありません。メリット、デメリットを理解した上で、それぞれの選択肢をニュートラルに検討するのがいいのではないかと思います。
これから退職を考えておられる人などの参考になればいいなと思っています。
国の機関で職探しと言えば真っ先に思い浮かぶのがこれです。
私は、退職直前の職場では有給の消化もできないくらいでしたから、「とにかく退職しよう。その後のことは退職してから考えよう。」と考えて退職しましたので、ハローワークに実際に行ってみたのも、当然、退職後です。
ハローワークについては、ホームページが相当充実しています。登録をしなくても求人の検索などができますので、在職中から情報収集をしておくのがいいのではないかと思います。
現在、私もハローワークを中心に職探しをしています。
・転職サイト
最近はよく宣伝されています。転職サイトの比較記事もネット上にはたくさんあります。
転職サイトに登録をすると、おびただしい数のメールが送信されてきます。1日に何度もメールが来て、多くの職業を紹介してくれます。
転職サイトの仕組みについては詳しくは述べませんが、このブログで想定している公務員や会社員をある程度の期間続けている人にとっては、「どうなのかな。」という印象です。
多くの情報が送られてはきます(本当に読み切れないくらいの量です。)が、自分の経歴などにマッチしたものは少ないです。労働市場の現状を考えれば、当たり前かもしれませんが、「いくらなんでも、こんな業界で今から働くのは無理だな。」という情報がほとんどだと思います。
私は、この時点で転職サイトの使用はやめました。
もちろん転職サイトがダメだと言っている訳ではありません。
ただ、転職サイトでは転職による給料アップなどを目標にしているようです。冒頭で書いた自分の人生のイメージに合っているのか(人生後半でもバリバリ働くのか等)をよく考える必要はあると思います。
・派遣サイト
サイトに登録して職探しを進めていくということでは、転職サイトと似たようなものに派遣サイトがあります。転職サイト同様、派遣サイトの比較情報もネットにたくさんあります。
多くの情報がもたらされる点では、転職サイトと同様です。
私自身が登録して体験した感じですが、求人にエントリーしても、現時点では声がかかったことはありません。
これも、派遣で働いている人をイメージしたらわかると思います。自分がそのイメージに合っているかどうかということです。派遣であっても中高年を対象として考えている会社等は少ないという、前回までに労働市場を分析した結論のとおりではないかと考えられます。
もちろん、派遣サイトでも声がかかる可能性はあるので(特に求人が男女を問わず中高年もイメージしていると考えられる場合)、やってみる価値はあると思います。
・個別の求人
街角のお店でみかける張り紙。あれです。
私なりの分析ですが、個別の求人に関しては2種類あると思います。チェーン店やフランチャイズ店(チェーン店など)の出すものと、それ以外です。
チェーン店などの出すものについては、その母体となる企業のホームページなどで、どういう人を想定しているかというイメージを知ることができます。大手のコンビニ、ハンバーガーショップなどでは、シニアの採用を想定した求人がされています。
主に飲食、コンビニなどの業界は慢性的に人手不足ですから、シニア対象を謳っているものであれば、応募すれば採用される可能性はあるのではないかと思います。
その他の個別の飲食店、物販の商店などが出すものです。
これは、そのお店がどういうイメージを持っているかなので、シニアを採用するかは、それぞれの求人によるとしか言えず、未知数です。ただ、通常の商店や飲食店であれば、どういう人が働いているかを見れば、採用の可能性の高低もなんとなくわかると考えられます。
チェーン店などは、現在、人手不足がかなりタイトで、企業の戦略として積極的にシニアを活用していこうという動きがあります。一考の価値はあると思います。
・個別の請負
個別の請負仕事をサイトに登録して行う方法です。「内職」「募集」とかのキーワードで検索するとヒットします。
請負の仕事なので種類は多いです。公務員や会社員の人だと、人によってはライティング(記事作成)、サイト作成など、適性のある人ならば、仕事がある可能性があります。
私も先日、登録してみましたが、体験するまでには至っていません。
現時点の印象としては、独立しようと考えている人が独立するまでの助走期間の仕事と考えて利用する等ではないかと思われます。単価は安いと思います。
・SNS、ブログの収益
極めて現代的な稼ぎ方だと思います。
典型的なところだと動画サイトに動画を上げて、自分のアカウントへの登録数や動画の再生数に応じて報酬を得るとか、ブログに企業や物販の宣伝を張り付けて報酬を稼ぐ(アフィリエイト)などがあります。
私が結構参考にしたのは、ブログの立ち上げ方をテーマにしたブログです。一言でブログの立ち上げの方法と言っても、どういう手順でやるのかは意外と複雑です。これを整理してまとめ、必要に応じてリンクを貼って有料サイト(いかがわしいものではなく)に誘導したりするブログを構築する。そうすると、リンクをクリックしたり、有料サイトを利用した際に報酬が発生しますから、一度、そういうブログを作ってしまえば、自動的に報酬が稼げるというもので、魅力的です。難易度は高いです。
これらは、昔は無かったものです。
動画編集をやってみたら意外と面白くてはまりそうとか、ブログの構築が面白いという人には、おすすめかもしれません。
私は、動画編集はめんどくさくてダメでした(笑)。ブログで稼ぐというのも、自分自身がミニマリストと言っているのに、「物を売るのもなあ。」という感じです。
3 まとめ
ここに書いた以外に独立するという方法もあります。ただ、このブログではそこには触れません。
でも、職探しを含め収入を得る方法は、意外とあると思います。
ただ、どれも一長一短ですから、自分に合ったやり方を具体的に考えていく必要があります。考えるにあたっては、一つに絞る必要はありません。上記の複数を組み合わせることもアリだと思います。
今、私は、ハローワークを中心に職探しをしていますが、将来的には併行してコンビニのアルバイトなどを考えてもいいかもしれないと思っています。
次回は、職探しの一番オーソドックスな方法である、ハローワークの利用と、中高年が利用する場合の作戦について書いてみようと思っています。