私は、昨年(令和4年)7月に公務員を退職しました。
きっかけは、過重な仕事量、劣悪な職場の人間関係、不合理な給与体系・・・等々でした。
私と同じように、多くの仕事を押し付けられるなど劣悪な職場環境のもと、健康を害してもおかしくない生活を送っておられる方は多いのではないでしょうか。
でも、「仕事を辞めてしまったら、これからの人生がどうなるかわからない。」、「『もう限界』と思うけれども、どうしていいかわからない。」という方がほとんどではないでしょうか。
ただ、どうしたらいいかネットで記事を検索してみると、「退職をした人の末路」等々、明らかに辞めずに仕事を続けることを勧める記事が溢れています。ほぼすべての記事が、「仕事を辞めたら人生は詰む。」、「仕事があることが恵まれていることを再認識して、現職を続けよう。」・・・と言っています。
でも、本当でしょうか?
「仕事を辞めても人生は詰まない。」と私は考えました(だから、退職しました。)。
でも、そう言うためには、色々理屈を言っても仕方がありません。「実際に、仕事を辞めてみたけど、ちゃんと人生を再構築できた。」というモデルが必要です。
しかも、私以外の人の参考にしてもらうためには、「知り合いから声がかかって就職できた」とか「遺産相続があった」とかの偶然性によらずに、うまくいったモデルが必要です。
実際、本当にありがたいことですが、退職後に「一緒に仕事をしませんか?」と言ってくださった方がお二人いらっしゃいました。でも、それではモデルが作れないので、お断りしました。
それで、私は、最近(退職後1年程度)、ハローワークなどの制度を利用したり、その他の方法で、納得できる生活を構築できないか試行錯誤中です。
仕事を辞めて、どんな準備をして、どうしたら、自分の人生を再構築できるのか。試行錯誤をした結果を、このブログにアップしていこうと思います。
私が体験した退職後の生活のモデルを何回かに分けて、綴っていきます。予想ですが、かなり詳しく長いものになりそうです。
というのも、この手の話はネットで検索してもほとんど出てこないからです。
「退職した人の末路」的な記事は、たくさんあります。でも、これらの記事は、実際に退職をした人が書いたものではなく、企業系のキャリアカウンセラーや大企業の人事担当者などが書いていますので、はっきり言って参考になりません。企業側のバイアスが強く働いています。
実際に退職した人の体験を書いた記事は見当たらないのです。「こんなのんびり暮らしている」的な、優雅な生活を日記として書いた記事はあるんですけど。
このブログでは、基本は私が見聞きして、考えたことを綴りますので、モデルは、「公務員を30年余り続けて、貯蓄もそこそこある。ただ、現在の仕事を継続するのはとてもつらい。」という人です。
「会社員」の方にも十分に参考になることはあると思います。
また、「若者」でも、これからのリスクヘッジとして準備すべきことなどについては、他人事ではないと思われます。
最初に、これから書こうと考えていることを、俯瞰してみたいと思います。
現時点でのプロットですので、書いていくにしたがって順番を入れ替えたり、項目をまとめたり付け加えたりという変更はあると思います。また、コラム的に私が考えたり、体験したことなども、挿入していこうと思います。
記事は全て「退職から人生再建へのモデル」フォルダにまとめます。
1 労働市場の現状
1) 人手は足りないけど就職はできない不思議な現状
2) サイトの記事は本当か
① 転職できないのは探す人の意識の問題か
② あるべき制度と自分の戦略
③ どんな人材が採用されるか
2 職探しのやり方
~労働市場の構造から逆算して考える。~
1) 職業のイメージづくり
2) 職探しの制度
3) どういう作戦を立てるか
① 仕事をする理由
② パートか正社員か
4) ブランク等について
3 退職までの準備
1) 人生のビジョン、気持ちの準備
~やりたくないことは何か~
2) お金の準備
4 (まとめ)退職から人生再構築まで(時系列)
退職までの準備から始まり、その後の職探し・・・と続くのが、本来の順番であると思いますが、おそらく、退職を考えておられる方の現在の最大の関心事は「再就職」なのではないかと思います。
現在、私は再就職できていません。
なぜかは今後詳しく述べようと思いますが、その中で現在の労働市場の現状が伝わるのではないかと考えています。ほとんど、他のサイトには出てこないところです。また、再就職すべきかどうかも、私の考えを述べてみたいと思います。
興味のある方は、少し長期間になりますが、お付き合いください。