スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

退職から人生再建へのモデル(1) ~過酷な職場を辞めることを真剣に考える。~

「今の仕事をしていて、人生充実しています。」と答えられる人は、今の日本では少ないのではないでしょうか。

ひょっとして、充実していない理由は、「社会、構造的に理不尽な扱いを受けているから」、「正当な報酬を得られていないから」ということではありませんか?

 

私は、現在59歳男性。三十年以上公務員として働き、昨年58歳の7月早期退職しました。

退職前の何年間かは、そういう不満に押しつぶされそうでした。

 

職場の誰もやりたがらない仕事が押し寄せてきて、本来の仕事に上積みされる。

一緒に仕事したくないような人を同僚、部下職員として押し付けられる。

うわべの理念を達成するために、無理なことをやらされる(産休、育休者のフォローを強要されるけれど、残業は許されない。)。

組織として不合理な点については何十年も放っておかれるのに、個人のミスは極些細なものであっても、絶対に許されない。

本質的でない仕事が膨れ上がっていく。

 

書いていたらキリがありません。もちろん、他にも色々ありました(今、思い出しただけでも腹が立つ!笑笑)。

 

 

同じような境遇の方、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そういう境遇におられる方は、誠実で仕事ができて、対人関係でも問題を起こしたりしない人だと、私は思います。

 

そんな無茶な職場から逃げ出せたら、どんなにいいでしょうか。

その職場にいたまま、上積みされる仕事はシカトして人に押し付けて、言いたいことをヅケヅケ言って、周囲から嫌われながらも、世にはばかって生きていけるような人ならばいいでしょう。

でも、そうではないから、ずっと我慢している。

でもでも、我慢は限界に達しようとしている。

 

会社や役所などは、職場がそういう不合理な状態であることは知っていても、是正するには膨大な労力を要するから見て見ぬふりをしている。あるいは「できる人に仕事が集まるのは、ある程度仕方のないこと」などと暴言とも思われる主張をしている。

 

日本の組織が、不合理な状況のまま温存されるのにも理由があります。

職場の状況がどんなに劣悪であろうと、退職をする人がいないからです。人材がどんどん流出したら、組織も対応策として職場環境を改善する努力をするようになることでしょう。でも、現実はそうではない。

退職する人がいない理由は、退職してしまうと生活が立ち行かなくなるのが、現在の日本社会だからです。

 

 

そこで、です。

私は考えました。

そうであるとしたら、退職してその職場から逃げ出しても、「ちゃんと人生やっていける」というモデルがあればいいのではないか?そういう例が1つでもあれば、後に続く人が出てくるのではないか?

大リーグに挑戦するなんて絶対無理だと言われながら、野茂英雄が渡米して成功すると、後に続く人がどんどん出てきたように。

後に続く人が続出してくれば、組織が持たなくなるから、劣悪な職場環境が是正されるインセンティブが働くようになり、ひいては労働者が安心して働ける世の中になるのではないか??

ただ、そうは言っても、元の職場について、意趣返しをしたり、こき下ろしたりという生産性のないことをするつもりはありません。

30年間務めた職場にはトータルとしては感謝しています。さらに言えば、これから職場環境が良くなっていくことを心から祈っています。

 

あくまで、現状の分析を前提に、自分自身が人生についてマネージメントすることが第一の目的として、この文章を書いています。

 

 

私自身、退職をして自分の人生を立て直す経験は、疑問を感じながら公務員人生を続けるよりも自分の人生に彩(いろどり)を与えるだろうし、それが他の人の役に立つのであれば、こんなにやりがいのあることはないと思いました。

また、退職という人生における大きな出来事は、自分のものの考え方を根本的に見直す契機になりますし、そのことが本当の意味での人生の幸せに繋がるのではないかと今では思っています。

簡単に言えば、自分の人生についての見方が変わります。

でも、現在苦しんで働いておられる方は、そんなこと考えている余裕なんかありませんよね。私は、そうでした。

 

 

これから何回にも亘って、退職を考えるようになってから自分が経験したことを、このブログに書いていこうと思っています。まだ、何回になるかわかりませんが、それなりの長さにはなると思います。

 

「仕事を辞めたい。」と漏らした時に、言われたことはありませんか?

「辞めてどうすると言うのだ?お前は、現状がいかに恵まれているかがわかっていない。」、「公務員(会社員)というのは組織に守られている。その幸せに気づいていないから、そんなことを言えるのだ。我慢して働け。」・・・と。

そう言った人たちに、「そんなことありませんでしたよ。仕事、辞めてよかったですよ。」、そう言いたくて、現在進行形で頑張っています。

 

先取りして少しだけ結論を述べておきます。

退職して1年になりますが、退職して後悔したことはありません。毎朝、通勤のことを思い出しては、本当に辞めてよかったと思います。現在は、人生をよりよくするために考えたり、行動しています。仕事、趣味、社会的活動、健康・・・考えること、やることは多くいです。

 

興味を持った方がいらっしゃれば、これから何回になるかわかりませんが、本ブログにお付き合いいただければ幸いです。