仕事をしていた頃は激務でした。職場が遠かったため朝6時半に家を出て、午前8時半から午後5時まで働き、そこから2時間くらいは残業。帰宅は9時くらい。食事して風呂に入って寝て、次の日は午前5時に起床して6時半に家を出る。という生活を繰り返していました。更に、月に2~3回、土日の出勤や泊りの日もありました。
仕事内容も、できるはずのない量の仕事を押し付けられ、更に部下職員は問題のある職員が複数いたり、メンタル不全で休暇に入ったりして、そのフォローもしなければならないなど、多忙を極めました。
今この文章を読んでくださっている方でも、そういう人は少なくないのではないでしょう。組織に属していると仕事のできる人(能力的に高い人、人のいい人、打たれ強い人など)のところに、無制限に仕事が割り振られます。それに対して、昇進や給料などの報酬があれば、まだしも、そういうものもないというのが常態化している。
「退職」という二文字が頭をかすめます。
そういう時に、考えるのは「実際のところ、退職したらどうなるのか?今、退職して大丈夫なのか?退職するにはどうしたらいいのか?」ということだと思います。
だから、これからこのブログでは順を追って、どうしたら大丈夫なのか、どうしなければならなかったのか、私自身の体験をもとに書いいます。
仕事で大変な思いをしている時、退職後のことを考えたり、その計画を立てることは、基本的には自力では不可能だと思います。自分自身がそうでした。
そこで、まず、今回は、退職しようと思った時、まず何をしなければならないか、私の考えを書いてみたいと思います。
退職を考えた時にやるべきこと(退職の準備)の大枠を、最初にお伝えします。
1年間試行錯誤を重ねて、形を整理しました。ネット上の転職、再就職、退職をテーマにした記事にもバラバラに出ていることもありますが、わかりにくい上に、「うそ」のものも多く、また一般には出ていないこともあると思います。
1 人生のビジョンを描く、気持ちの準備
2 お金の準備
3 知識の準備
いろいろな準備が必要だとは思いますが、論理的に一番最初にやらねばならないことは、自分自身がこれからどうしたいのかというビジョンを描き、気持ちの準備をすることだと思います。
もちろん、退職してから人生を再構築する過程で、ビジョンを修正することは可能ですし、それも不可欠なことですが、まずはベースとなるビジョンがないと、お金の準備はどのくらい必要かとか、退職後に探す仕事はどんなものがいいのか等のイメージがわからず、退職をしたものの前職と同じような職場に就職してしまったり、お金がないと思い込んで無駄に現職で我慢を続けてしまったり等々、結局、退職後の生活がうまくいかないという問題が起こります。
ネット上に氾濫する「退職した人の末路」的な記事のパターンにはまる人は、ビジョンがなかったことが原因ではないかとも思われます。