これからどうしようか、ここ半年考えていました。
退職した後、立ち止まる期間は無制限、ゆっくり考えようと思っていましたが、他方で、なんだか焦る気持ちもありました。
人が働いているのに自分だけ働いていない感覚も少なからずありましたし、期間は決めずと言っても、一体どのくらいで進むべき方向性が決まるのかという不安もあったからだと思います。
現在、一応の方向性が決まりましたが、そうなるまでに役に立ったことがありました。
1 読書
多くの本を読むことができました。
また、昔読んだ本を久しぶりに読み、新たな発見もありました。
本当にいろいろなことに気づかされたと思います。
沢木耕太郎さんの本を読み返して、人生の方針が固まりました。甘えないでシンプルに自分の置かれた状況を分析して、ちょっと熱く理想を持って生きていきたいと改めて思いました。
今回新たに読んだ本では、小野寺史宜さんの「まち」の中に出てきた「決めるまでは迷え、決めたら迷うな」という言葉が強く印象に残りました。作中の若き主人公に向けられた言葉で、いい歳の私にはおこがましいのかもしれませんが、6カ月しっかり迷ったので、これから迷わず進んでいけたらいいと思います。
2 ブログ
仕事を辞めて時間に余裕ができてからこのブログを始め、同時に他の方のブログも読むようになりました。
退職前は、大手サイトの記事を読むことが多かったと思います。忙しくて時間もなかったので、そういう記事しか読めませんでした。
率直な感想としては、大手サイトの記事は正しいことは書いてありますが、心に響くものは少ない。
それに対して、個人の方のブログには、自分の人生について真面目に向き合っているものが多く、少なからず影響を受けました。
打ち込んでいたものから離れて次の自分探しをする日々を綴ったもの、全く異業種に転職をして、でも余裕を持って暮らしつつ気づいたことが書かれているもの、退職を機に地方へ移住してその体験を発信しているものなど、様々なブログに出会い、元気をもらいました。
自分が迷っている時に、対面だけでなく、他の人の経験に触れることができたことで、自分のこれからの方針を決めることができました。
3 散歩
この半年、よく歩きました。
東京都区内を横切って歩いたりもしました。知らないところをゆっくり見られてよかったのは勿論ですが、一人で考えることができたのがよかった。
何かあって受け身に考えるのではなく、「これからの人生どうしようかな」と自分自身が主体的に考えるいい時間でした。
「決めるまでは迷え、決めたら迷うな」という観点からすると、歩きながら随分迷いました。
読書をして、ブログを書いて、散歩をして、考えました。
若い頃からずっと、仕事にやりがいを求めて、仕事をして自分の価値を確認してきたようなところがあります。
でも、これからは、余裕を持って生活をするために仕事をしようとは思います。仕事以外にやりがいを求めていこうと考えるようになりました。
そう考えると、まず仕事を探す心理的なハードルが下がりました。
相応の給料で、無理のない範囲の仕事を探せばいい。生活費は減らしたから多くの収入は求めない。その代わり、自分のやりがいを求めるための余力を残すことは必須。
やりがいを求める部分については、特に収入につながらなくてもいい。
これが現時点で考えた到達点です。
今日これから、とある団体に履歴書を出しに行こうと思います。就活の始まりです。