ユニクロの従業員の給料が最大で4割上がるそうです。
いいですね。
その後、それに追随する企業が出てきています。これもいいことなのでしょう。でも、なんとなく違和感がぬぐえません。
企業は利益が出たら、設備投資、株主への配当などに使い、次に従業員への給与に充てます。つまり、企業に利益が出たら従業員の給料が上がります。
そうすると、上がった給料で物が買われますから、巡り巡って企業に利益が出るという循環が起こり、景気がよくなります。
これが、資本主義社会の原則です。
でも、今は、原材料費の値上げなどで企業の業績は悪くなっているんですよね。
なぜ給料が上がるのだろう????
給料が上がることに文句を言う人はいないから、特段問題にはなっていないけれど、なんかおかしい気がする。
企業は、今は利益が出てもいないけど、従業員のために給料を上げるということなのだろうか????
そんな聖人君子が企業を経営しているとすると誇らしいですが、やっぱり違う気がする。
今、世の中の風潮、政治、マスメディアが給料を上げないといけないと言い始めたから、批判をかわすために、これまでの内部留保を吐き出すということなのではないのか・・・。
そうだとすると、これまで大企業が内部留保を蓄えるために、下請け企業がぎりぎりの状態でやってきていて、だからこそ、今、中小企業が賃上げをできないという構造が理解できる。
資本主義社会は弱肉強食の社会と言われるけれど、他方で競争に勝てば潤うし、競争をすることで経済全体が上向くという仕組みになっているはずです。
でも、日本ではそうではない。
政治家、大企業の経営者など一部の人の裁量や雰囲気でいろいろなことが決められているように見えます。
失われた20年の原因は実はこういうところにあるのかもしれない。
日本では株価が理屈どおりに上昇(下降)しない。通常の資本主義経済の理屈では説明できない。
だから、私は日本株に投資をすることはしません。
本当に大きな問題ですから、細かい難しい問題もあるのでしょう。
ただ、根本的なところが何か間違っているように感じられるのは、私だけでしょうか?