スタイルのある生活~早期退職シニア男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

第6回:現状編「『日本経済の今』はどうなっているか。」

1 素人の素朴な疑問

内部留保をため込む日本の企業というところまで見てきました。

繰り返しになりますが、本来資本主義社会が想定しているのは、

①借金をする(借金)

⇒②本業に投資する

⇒③借金の金利を上回る利益を出す

⇒④金利支払、次への投資、株主への還元、賃金に使う

このサイクル(投資と分配のサイクル)で成長していくという流れになります。このサイクルの中でイノベーションが起こり大きな利益を生むことで、企業も株主も労働者もウィンウィンの関係で共存していくことができるわけです。

だけど、今の日本ではそうなっていない。借金をしない。投資は少なくなる。利益も小さくなる。次への投資も少なくなる。賃金は上がらない。

 

次の疑問です。これは将来的に改善はされないんでしょうか。

 

2 日本企業への外圧

メディアであまり取り上げられないニュースを見てみたいと思います。

「東京証券取引所(東証)が2023年から進めている「PBR1倍割れ(解散した方がマシな状態*1)」の是正要求が、2026年に入り、さらに締め付けが厳しくなっている。

東証は、これまで単に「改善計画を出したかどうか」だけを載せていた企業リストを、2026年から「具体的な改善内容を横並びで比較できる仕組み」へ改定した。これにより、対策を怠っている企業の経営者は「市場への不誠実な姿勢」が明らかにされ、投資家から見放されるリスクが高まっている。」

business.nikkei.com

 

簡単に言うと、「東京証券取引所から『ちゃんとやっていない企業のリストを公開する。』(*2)と各企業は言われたということ。ちゃんとやっていないというのは、内部留保も含めた資産をたくさん持っているのに大した利益を出せていないということです。

*1 PBRについての詳しい説明は省略しますが、PBRが1を切っているというのは現在の企業のすべての資産を売った価値株価に発行株数をかけた価値を比べたら、資産を売った価値の方が大きいということ。成長している会社はPBRが当然1を超えます。将来成長するだろうという期待が株価を押し上げるからです。逆に言うと、資産(内部留保を含む)をたくさんもっているのに利益が出せない企業は1を切る可能性が高まります。

*2 東京証券取引所も株式会社です。世界の投資家から日本の上場企業は魅力が無いと判断されると、投資マネーが集まらず、利益が出ない構造です。だから、上場企業が魅力のあるものでなければ困るという事情があります。

 

3 日本企業は変わるのか?

変わらないとまずいことは誰が見ても明らかです。

守りに入ってばかりで利益が出せない。イノベーションも起きない。だから、日本企業には投資する魅力が無い。そして、相応の給料も払わないから若者や優秀な人材が抜けていっている。ますます「大丈夫か?」って思われている。

今の日本企業はそういう状況だと考えられます。

 

そして、日本企業は依然厳しい状況にあります。東証のこれだけの圧力にもかかわらず、いまだに大きくは変わっていない。

fin-x.jp

 

ただ、私も日本人なので応援する気持ちはあります。2に書いた圧力があったり、自助努力で日本企業がよみがえってくれたらいいと思います。

じゃあ、個人として、私たちはどうしたらいいのか?次に考えてみたいと思います。