30歳頃に結婚して二十数年、家族で生活してきました。そして、50代で離婚。その後、子ども達も成人して、今は結婚をせず一人暮らしです。
離婚したことで「結婚の社会的なメリット」は無いけれど、幸せ。
最近、「結婚って何だったんだろう・・・。」って考えています。
若い頃は、結婚することが当然で、「結婚=幸せ」というようなイメージがあった。
だけど、結婚って本当に人生の幸せにつながるのか?
結婚って、必ずしも人を幸せにしないんじゃないか?
そう考えている。
結婚すると、実感として何が変わるかというと、相手が「夫」とか「妻」になるということ。「1対1の男女関係」が「社会的な家族」と認められる。
当たり前ですよね。
でも深堀りしてみます。
これは、「夫と妻になると、相手を排他的に所有することが認められたと感じる。そういう相手に対する執着を法律が認めてくれる。」ということになります。
だからこそ、結婚すると安心します。ベースに「この人は未来永劫自分のものだ。」という感覚を持つことができるから。
この安心感は、「相手がいること、相手が自分を見てくれること、自分のために何かをしてくれることが当たり前」という気持ちを生みます。
逆に言えば、相手が自分だけを見て、何かをしてくれないと不満に思うようになる。どんな場合でも相手は自分を想う事が義務だと思う。自分を見てくれないなど、とんでもないことだと感じる。
相手への感謝を失わせます。
結婚前には、相手がいてくれるだけでよかった。自分を見てくれたら本当にうれしかった。そのために相手のよろこぶことをしようとした。相手のことを心配し、相手が自分のためにしてくれたことに感謝した。
ところが結婚した途端、そんな努力をしなくてもよくなる。感謝も必要ない。恋人同士だった頃はあんなに幸せを感じて、感謝していたのに。
これが幸せにつながるかどうか。
結婚は、ある意味「単なる制度」です。結婚したら自動的に幸せになれるわけではない。むしろ、不幸になる構造を孕んでいる。当事者の心がけ次第で不幸になる。
そして、このことは結婚だけではなく、あらゆる人間関係にも通じることだと思う。
親子関係も子どもを所有し執着することでその関係がゆがむ。恋人関係も「彼女(彼)は自分の恋人だ」とあぐらをかいた瞬間相手の心は離れていくかもしれない。上司部下も上下関係を前提に相手を所有したような感情を持ったときから(表面上はどうあれ)うまくいかなくなる。
離婚したけど、かつて結婚して一緒に人生を走ってくれた彼女のおかげで、こういうことに気づいた。離婚しても心がけ次第では幸せになる。
遅まきながら、今、彼女に感謝している。
