分散投資と言われます。
投資をする際に、一つの投資先だけに資金を集中させるのではなく「資産」、「地域」、「タイミング」を分散して資金を投入するやり方です。一言で言えば、一つに「全振りしない」ということ。
人生に置き換えてもいい。自分の能力、時間を一つのことに集中しない。
考えてみると、人生のことになると、一つに集中することを良しとする風潮が強い。ものごとをやり始めたら集中してやる、途中で投げ出さない、ふらふら変えないことがいいとされる。でも、あえてそうしない。
自分の能力や時間を別のところに注いで助かった。そういう経験をしました。
私は4年ほど前に公務員を58歳で早期退職しました。
早期退職を決断できたのには理由があります。
まだ30代の頃でしたが、職場のパワハラと業務量の多さでうつ病を発症してしまいました。仕事を辞めたかったけど、辞めてどう生きたらいいのかわからなかった。仕事をして生きる生き方しか知らなかったから。そういう生き方に全振りしていたから。
その時に「同じようなことはまた起こる可能性がある。だから、それに備えなきゃいけない。」と本気で考えました。
それで、まずは金銭的な面で自立しようと思いました。給料だけに頼らないで生活できるようにすることを目指して投資を始めた。
これが、「公務員として働いて地道に給料で暮らす。」ことに全振りしていた自分のスタイルをやめて、自分のリソースを分散した最初の段階です。
病気を治しながら働き続けて二十数年、やっぱり来ました。問題職員を部下に抱えてメンタルはすり減り、過剰な業務量を押し付けられました。
今度は仕事を辞めるという決断ができました。
お金の問題だけではありません。自分は何がしたいのかとか人生をどう生きたいのかということも合わせて考えていました。仕事のことばかり考えず、人間関係や人生のビジョンを考えることにも仕事をしながら力を注いできたということです。そんな風に自分の力を分散して準備をしていました。
「そうしていなかったら」と考えると、・・・。考えるだけで恐ろしい。
今思い出しても、人生を仕事に全振りしている頃は苦しかった。
