沢木耕太郎さんの「天路の旅人」を読みました。
沢木さんは、好きな作家という以上に尊敬する人です。自分が19歳のころに「敗れざる者たち」に出会い、それからは、沢木さんの本が人生の指針、生き方のお手本だったように思います。私はあまり簡単に人を尊敬したりしないタイプですが、そんな自分が尊敬してやまない特別な存在です。
「天路の旅人」の主人公は、太平洋戦争中に密偵として中国に渡り、時代に翻弄されつつも自分の決断で人生を切り拓いていきます。終戦後も中国、チベット、インド・・・と放浪生活を送る。
時代や社会の動きは一人の人間にとってはあまりに壮大です。でも、主人公はそういう社会に翻弄されながらも、根底ではどこか乾いた印象です。そういうものに対する批判的な眼差しも留保しながら、自分の人生、次はどうするか・・と決断し続けます。
自分もこんなふうに自分の人生を自分で決めていけたらいいなって思います。
ここ1年はこれまでの人生で最も旅行した年だった。沖縄、山形、長野、高松、福島、群馬・・・。特に沖縄は3回行きました。1人で。
自分の旅は小説と違って、絶望的にしょぼい。だけど、しょぼくてもひとり旅は楽しいです。
今年もこれは継続するつもりです。
以前、古代インドの人生のイメージについて書きました。
今の自分は、そろそろ遊行期に入ってきたかなと思います。西行法師が庵をたたんで全国行脚に出発した頃と同じイメージです。
西行法師と違って、私の旅は、やっぱりぜんぜんしょぼいけど。(苦笑)
