自由競争に基づく資本主義経済社会に生きる以上、株式を所有して利益を得るということは当然のことだと言うことは、前回述べました。
では自由競争が行われるプラットフォームとなるものは何か。「市場」です。市場経済と言ってもいい。健全な自由競争が行われる市場があるからこそ、資本主義経済社会は利益を生み出していける。
逆に言えば、自由な競争が阻害されているような社会では利益は出せない。
自由競争を保証する市場というと、どこの国が思い浮かぶでしょうか?
多分、多くの人が自然と「アメリカ」と言うのではないかと思います。アメリカは自由市場信仰があると言われるほど、自由競争が阻害されることを嫌います。国の規制も必要最小限です。
そのアメリカ市場の株価の動向(市場全体の株価)を見てみると、統計的に1929年の世界恐慌のころからアップダウンはあるものの現在まで右肩上がりです。
資本主義経済により社会全体が豊かになるという現実を示していると言っていいと思います。
最近投資が推奨されるようになってきて、何に投資するかという話になった時、「S&P500が良い」と言われるのを聞いたことがあると思います。このS&P500というのは、アメリカの株式市場全体と値段が連動するように設計された金融商品(投資信託)です。
およそ100年前の世界恐慌からアメリカの株価は全体として上がり続けているから、それと連動する金融商品であるS&P500が良いと言う訳です。
長い間、日本では「投資=ばくち」と言われてきました。でも、以上のことを理解した上で、やはり「S&P500に投資することはばくち」と言えるでしょうか?
視点を変えます。
アメリカの市場についてはここまで述べたとおりです。でも、他の国の市場がすべて同じ訳ではありません。例として日本市場を考えてみます。日本もアメリカ同様、資本主義を標榜しています。でも、結果から見てアメリカのように株価は上がってきたでしょうか?ここ30年上がりませんでした。
私の考えでは、これは自由市場としては何らかの問題があると考えていいのではないかと思います。「企業などが自由に競争して社会を豊かにする」という仕組みが機能していなかったように見える。
ここまで述べたのは私の考えです。
投資をするにあたっては、こういうことも個々人が考えなければなりません。その上で、①投資するかどうか、②投資するならどこの何に投資するか、を決めなければならないと私は思っています。
