ひと昔前ならば、老後の生活は、「夫婦で老境に入ったら、年金で悠々自適の生活をして、子どもや孫に囲まれて過ごす。」こういうイメージがあったと思う。いわゆる「幸せな余生、老後」。
でも、今の時代、多くの人はそんなイメージは持てなくなっている。
私自身、離婚したし、子どもは成長したら親から離れていくものだと思っているし、年金はあてにしていない。古典的な老後のイメージとは相容れない生活をしている。
でも、私のような人は、現代社会では実は多いのではないか。すべてが同じではないけれど昔のイメージとは違う人生を歩んでいる(歩もうとしている)人は確実に増えている。
昔ながらの幸せな老後のイメージが崩れた今、幸せな老後、幸せな人生の後半戦のイメージや考え方は、人それぞれになってきている。
他方で、今の日本社会には「不機嫌な年寄り」が目につきます。
「自分は真面目に仕事をして社会に尽くしてきたのに、年金は足りないし、家族ともうまくいかない。」というオーラをまき散らし、国や社会を悪者にして精神の安定を保とうとしている。自分の人生を考えるよりも、他人を批判することに生きがいを覚えている。
こういうシニア層の態度は確実に若い世代を不安にし悪い影響を与えます。
若い世代にとっては、今のシニア層の姿は将来の自分です。今のシニアがこんなでは、そりゃ不安になりますよね。
私はそういうシニアに対しては、「被害者づらするなよ。」って思う。年を取れば楽しいこともあるはずなのに、文句ばかりを言っている。
2000万円問題とか・・マスコミに踊らされて、不安やうっぷんを溜めてはまき散らし、自分でできることをしようとしない。自戒の念も込めて、これではいけない。
見方を変えれば、2000万円問題ですべての人が一律に不幸になるわけではない。人それぞれ。今は、別に人と同じでなくてもいい。
テレビを見ていれば、自給自足を楽しんでいる人もいるし、お金の勉強をして資産を増やしている人もいる。まあ、まだまだ日本の同調圧力は強いから、年を取って古典的な幸せな老後を送っていないとそれなりに面倒くさいこともあるけれど。(*)
* マンションのエレベーターで一緒になる度に、「あなた今日は仕事は行かないの?」って言うおばあちゃんがいたりはします。
でも、気にしないで楽しめばいいんじゃないかって思います。
私自身は、「経済的な基盤を自力で作り、自分の納得のいく人間関係の中で幸せを模索する。」というこれまでには無い老後の在り方。一つのモデルが作れたらいいなとシンプルに思っています。