スタイルのある生活~早期退職シニア男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

(コラム)早期退職後2年半、ここまでの生活を振り返る。(3) ~経済的な基盤とこれからのイメージ~

 

1 退職後2年半、現在の経済状況

退職を考えるにあたってはお金の問題を避けて通ることはできません。

「早期退職後1年半・・・」という記事でも書きましたが、お金の問題を解決するのに効果的な方法の一つが投資をすることだと思います。退職後1年半の時点で、「経済的な基盤はほぼできたのではないか。」と書きましたが、現在ではその感覚はより強くなっています。

 

hatasan2.net

 

ざっくりした報告ですが、自分が投資をしているアメリカの投資信託(投信、インデックスファンド)は退職後1年で年間30パーセントの利益が出ていました。それから大体1年後の現在、投信の利益は70パーセントになっています。年間30パーセントだとすると、1.3の二乗で1.69で計算上は2年目も30パーセント程度の利益が出ているということがわかります。

 

2 もしも銀行に預金していたら・・・

最近のネットの記事で見たのですが、日本の銀行(特にネット銀行)の預金の金利が上がっていて、定期預金では1パーセントを超えるものも出てきているそうです。ネット記事では「金利が跳ね上がっている。」と表現していました。

もう分析の必要もないと思いますが、日本の金融市場の状況が透けて見えます。

 

退職を考える時、1000万円を苦労して貯めたとして(あるいは退職金をもらったとして)、それを日本の銀行の定期預金に預けて1パーセントの利息をもらったとすると、年10万円の利息が付くということになります。

これに対して、投資をしていれば(私の例で言えば)、300万円の利益が出ます。

10万円で1年暮らしていくことはできませんが、300万円あればある程度の生活水準でやっていけると思います。

 

投資を語る際には、絶対に言わなければならないことがあります。

「投資は元本保証されている訳ではなく、暴落の可能性、外国に投資するのであれば為替リスクもあります。」。これは事実であり、理論的には全く正しい。

ただ、他方で預金をする場合のリスクについては、滅多に語られません。

上記の例で考えれば、著しく低い利率で「誤差の範囲」と言っていいような利息しか付かない(これ自体リスクのような気がしますが)のに、さらに物価が上がるなどのインフレリスクには対応できない。

最近、スーパーに買い物に行くと多くのモノが値上げされています。日銀が利上げしないのが不思議なくらいです。さらに、日本経済が強くなる兆しはないから円安が続きそうです。そうすると、原材料費は高いままでモノの値段はもっと上がる。

継続的なインフレのリスクが現実化しています。すでに現在でさえ、食費などは年間1パーセント以上上がっているのではないでしょうか?預金の方が、大きなリスクを孕んでいると考えた方がいいと思います。

退職後2年半、お金を運用していて、そういう想いが強くなりました。

 

3 これからの人生を考える。

生活のかなりの部分を投資の運用益で賄えるくらいになってくると、気持ちにも余裕が出てきます。私自身、もしも投資してお金を運用していなければ、再就職した現在の職場を辞めようとは思わなかったかもしれません。

 

現在の仕事は3月いっぱいで辞めます。

そのあとは(1)前職、(2)前職を退職後から今の仕事を見つけるまで、(3)今の仕事、で経験できたことを活かしたことができないかと考えています。また、お金の面でこれからも継続して利益が出せれば、大学に行くとか、そのほかの経験を積むとか、もっと思い切ったこともできるかもしれないと夢想したりもしています。

 

4 現在の日本社会と自分自身の関係

日本社会の経済、労働環境は、酷い状況になっています。

「もう無理!」と感じながら働いている人は多い。仕事を辞めようにも、家族はいるし、転職なんてうまくいくかどうかわからない。だから、辞めるに辞められない。

そういう人が多くいます。

 

そういう人たちの問題をすべて解決できるとは思わないけれど、1,2で書いた投資関係の知識を含めて、自分自身、ある程度の割合の人の役に立つものが身についてきているように感じます。

前職の後輩たちとは結構な頻度で交流をしています。また、退職後、相当の人と知り合い色々な話を聞くこともできました。さらに現在の仕事で、教育現場を通して、今の社会の問題点が見えたような気がします。

自発的に勉強もしてみました。そういう歴史、経済、金融、社会についての知識も総動員して、何かできないかな・・・。人生100年時代に向けて、人生の後半戦をどうしていくか、継続して考えています。