仕事をしない人があまりに多く、その分の仕事が一部の人に偏りすぎていたこと、それが是正される見込みがないので、嫌気が差しました。
最近の職場では、育児休業などを取得して子育てをしながら働いている人、メンタルで短時間勤務の人、再雇用の人などいわゆるフルタイム正社員とは違う人が相当数います。私の職場では、概ね7割がそういう人でした。結構多かったと思います。
男女平等、働き方改革などの理念には反対するつもりは全くないのですが、結果、どうしても通常のフルタイム勤務の人、性格的に優しい人に仕事が偏っていました。
本当は組織としてそういう課題を解決しながら理想的な状態に近づけていかねがならないのですが、組織内では、男女平等、働き方改革というスローガンを言うだけで、そういう課題を指摘すること自体が疎まれるような雰囲気でした。
また、様々なライフスタイルの人が混在する現場では「みんなで協力し合ってがんばろう」という姿勢が必須ですが、現実はそうはならず、権利を主張して自分の仕事はできる限りしないことがまかり通る雰囲気になってしまっていました。時短勤務だからと言って人の半分しか仕事をしない人、休暇制度を悪用するなどの「ぶら下がり」が大量発生していました。突発的に休む人は後を絶ちません。
まあ世の中を挙げて権利主張をすることばかりが推奨されていますから仕方ないかもしれませんが。
私も管理職だったので、こういう部署をまとめるために多忙を極めました。様々な事情で仕事を残して帰ってしまう人の尻拭いを現場の管理職やごく一部の職員がやっていました。
ほかの人に仕事を振ろうにも働き方改革の理念があるので定時で帰らせなくてはなりませんし、仕事を振れる先の人には最大限振ってますから、孤児以上やりくりできません。
程度の差はあっても同じような状況の職場は多いのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、理念には全く反対するつもりはありません。ただ、理念を実現するなら現実的な課題に向き合うことが大切ですよね。
でも、組織は課題に向き合おうとはせず、「合理的に仕事をすればできる」と繰り返すばかりで、課題の解決は、現場の管理職や一部のボランティア精神旺盛な職員に押し付けていました。また他方では、情報セキュリティだとか、人材育成だとか、IT化だとかで際限なく仕事は増えていました。
事あるごとに、現場の状況を伝えたり問題提起をしたりもしましたが、いわゆる上層部の幹部職員は聞こえないふりをするし(本当です)、繰り返し問題提起すると「何でできないのか」報告を求められたりして、余計ややこしいことになってしまいました。
こんなことをやっていたら、嫌になってしまいました。
同じようなことでお悩みの方、多いのではないでしょうか?