スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

公務員を退職するための準備(2)~お金をどのくらい準備するか~

退職するときに準備したのは、「お金」です。

私は、預貯金で老後必要とされている金額くらい、投資で同程度の金額を、実際に準備しました。FIREという程はありませんが、ほどほどの額です。

 

退職したら一定期間は収入が無くなりますので、その間きちんと生活していくことができる貯蓄は必要です。

また、それ以外に、少しずつでもお金が増えていく投資をしていると気持ちもすごく楽になると思います。

 

1 どのくらい必要か

収入が無い間に、どれくらいのお金を使うことになるでしょうか。

以下はあくまで私の場合です。人それぞれですが、参考にはなるのではないでしょうか。

 

1か月の生活費がどのくらいになるのかは、やってみないとなかなかわかりません。

7月末に退職して直後の8月、9月は仕事をしていた7月までに使ったカードの支払いなど色々なものが引き落とされますので、退職後の生活を反映した支出額とはなっていません。そこで、現在(令和4年11月)、退職して3カ月が経過したところの生活費を見てみます。

調べてみたところ、こんな感じでした。

カード決済     60000円

保険料       13000円

マンション管理費等 40000円

バーコード決済   40000円

現金での支出    20000円

光熱費        7000円

仕送り      110000円

合計       29万円

 

保険料については、更新時期に不要なものを削減して5000円程度になる予定です。仕送りは来年3月まで。

マンション管理費は同じところに住む以上変えようがありません。

カード決済、バーコード決済、現金での支出については、日々の生活費のほかに旅行などの娯楽費、臨時の支出(家電の買い替えなど)もすべて含みます。ちょっと多い印象かもしれませんが、今後は年金掛金、税金などの支払がある月もありますから、ざっくり月々の支出としては平均してこんな感じになるのではないかと思われます。

 

現時点では、何度も旅行に行って遊びまわるなどの贅沢はしていませんが、仕事をしていた時と変わらない感覚で生活をしています。趣味のテニスの費用や交際費はむしろ少しですが増えているくらいです。

それでも退職を契機に支出は絞り込まれていきます。

ストレスからの食費(外食費を含む)、酒代は激減しました。なんとなく購入していた被服費もなくなりました。携帯の契約は見直しました。これだけで仕事をしていたころと比べると10万円ほどは支出は減っています。

多分、まだ減らせると思います。別の機会に書こうと考えていますが、私は「ゆるいミニマリスト」を自認しているので、確実に減ると思います(←ほんとか!?)。

 

退職するにあたって、自分の中で預貯金のうち収入が確立されるまでの間に取り崩してもよい金額を500万円と決めました。これを前提にすると月29万円の支出でだいたい16カ月ほど生活できることになります。切り詰めてやれば2年くらい可能かもしれません。

もちろん更に預貯金を取り崩すこともできます(あまりしたくはないですけど)から、シミュレーションとしてはそんなにタイトではありません。

500万円で1年4カ月~2年ほどの時間を買えることがわかりました。

 

この期間を使って、次の収入の柱を作ろうと思います。仕事を辞めてこうやって時間を

作って、じっくり次の準備をしようと考えています。

 

2 なぜ投資が必要か

日本人は投資をしないと言われます。「貯金をしているんだからいいじゃないか。どうして元本割れをするリスクを取る必要があるのか」、そう考える人が多いのでしょう。また、そもそも忙しくてそんなこと考える余裕がないのでしょうか。

 

預貯金というのは、退職すると減る一方です。上述の「1 どのくらい必要か」くらいのお金が月々減っていきます。

一方、投資は基本的には増えていくものです。

アメリカの投資信託世界恐慌の前から右肩上がり、年率数パーセントで価格が上がっています。当然、短期的には減るリスクがありますが、ある程度の期間投資をしていれば増えるというのが統計的事実です。

もちろん毎月いくらというお金が入ってくるわけではありませんから、収入とは分けて考えた方がいいと思いますが、収入がなくても資産全体として見れば、月々29万円を使っていたとしても、資産全体として見れば、それほど減っているわけではないことになります。

 

これが退職したときの安心感につながります。ある程度働いてきて手元に貯蓄がある人には、投資を絶対におすすめします(一応念のため言いますが、当然自己責任です。)。

 

投資については別の機会に詳しく書きたいと考えていますが、ここで注意点も簡単にお伝えします。

ここで言う投資というのは、長期的に資産を増やすことを意図するもので、目先の利益を手間をかけて出そうとするものではありません。デイトレードとか株をうまいこと売り抜けるとかそういうことは考えていません。コストや手間をかけず、大きなリスクを回避できる投資信託を前提にしています。

また、日本人が投資をしないこととも関係しますが、投資先は日本株投資信託を含む)ではありません。日本の有名な企業の名を冠した投資信託でも長期のスパンで全然価格が上がっていません。

私は、アメリカのバランス型のインデックス投資信託に積み立て投資しただけですが、実際にかなりの利益が出ています。

 

私の経験として、預貯金と投資、準備しておいてよかったと思います。

現実にはお金の問題はすべてではないけど、大きいです