スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

学び

人と人とのつながりは無限のバリエーションとグラデーションがある。

メディアでは、有名な女優さんが不倫をしたとか、スポーツ選手が不倫をして離婚をした後に元の配偶者からの子供の引き渡しに応じないなどというニュースが多く流されています。 私は、テレビのワイドショーはもちろんネットの記事でもこういう話題については…

「大人の恋」が理解される社会、理解されない社会

生活に余裕ができて、読書をする時間が増えました。最近は、テーマを決めて読むようにしています。ある作家を中心に読むとか、日本の歴史を切り口を変えたテーマごとに読むとか。 現在は、ある雑誌の特集記事に紹介されていた小説、 『はだかんぼうたち』江…

「いじめは、いじめる人が悪い」という当たり前が通用しない日本(2) ~それでも生きていくために~

いじめ問題について、いじめられる側のことを、更に考えてみたいと思います。 社会的に見れば、いじめられる側の被害者に「逃げる」ことを強いるのはおかしい。ただ、それと同時に、実は「逃げる」ことが、被害者にとって、現実的で有効な問題解決の手段であ…

「いじめは、いじめる人が悪い」という当たり前が通用しない日本(1) ~ミステリと言う勿れ~

King Gnuの「カメレオン」という曲がいいなあと思って聞いていました。 これって、ドラマ「ミステリと言う勿れ」の主題歌なんですね。初めて知りました。 これがきっかけで、ドラマを見てみました。少し前にTverで無料動画配信がされていました。1話~3話…

相手を尊重することの連鎖と生きることの価値 ~WBC日本代表のチェコ戦に思う~

WBC日本代表が順調に4連勝。1次ラウンド突破を決めました。 今回のWBCは野球に勝つ負けるのほかにも、面白い要素が多いですね。 大谷翔平はやっぱりスターだし、ダルビッシュ有のチームをまとめる力が光る。佐々木朗希の164キロは度肝を抜くし、山本由…

日本酒、酒造の魅力 ~ワインの方が美味いのか?~

旅行に行くと、決めていることがあります。 一つは、その土地の資料館に行ってみること。小さな資料館でもその土地のことを知ることができます。本当に面白いと思います。 もう一つは、そこの酒造に行ってみること。 優劣の問題ではないのですが、ワインを愛…

成田悠輔さんの高齢者の集団自決発言について ~炎上ではなく議論することの重要性~

「老人は集団自決したらいい」というのはけしからん、と炎上しています。 対談番組での成田悠輔さんの発言のようです。 その際、「現代日本では、コミュニケーション能力すら疑われるような高齢者が高いポジションンに居座っていることが多く、そういう人を…

毎年3月11日に思い出すこと ~東日本大震災と復興への動き~

日本にとって大きな教訓となった東日本大震災ですが、当日は私は職場から帰宅できず職場に宿泊したことを思い出します。私の職場は首都圏でしたので、地震の瞬間はすごく大きな地震という認識はありましたが、その後何日も鉄道が動かなかったり、停電したり…

「人は存在することに価値がある」と言うために ~不幸、被害者、弱者と思いこむ問題点~

人は存在するだけで価値がある。 それはどんな人でも人生の中で、人に安心感を与えているからではないかと前の記事で書きました。そして、多くの安心感を与えるためには、人生を誠実に生きる姿勢、寛容さがあることが大切だとも書きました。 反対に、自分で…

「人は存在することに価値がある。」ということの意味 ~映画「プラン75」が提示する価値~

「人は存在すること自体に価値がある」と言われることがあります。 「もともと特別なオンリーワン」(SMAP、世界に一つだけの花)という歌もあるし、心理学では「人と比較して優れているからではなく、あなた自身の価値に気づきなさい」という言説もある。 …

人間の価値とは何か。 ~映画「プラン75」の倍賞千恵子さんを見て~

年金問題、少子高齢化など、連日のようにニュースで取り上げられています。 少子化の裏返しとして高齢者が溢れる。 「少子化をなんとかしなければ」という世の中の雰囲気とともに、高齢者に風当たりが強くなっているように思うのは私だけでしょうか。高齢者…

正しさを人に押し付ける態度について ~メディアが「大衆(オルテガ)」にならないために~

JAXAのH3ロケットの打ち上が、直前に異常が検知され中止となりました。 これが、共同通信(およびその配信記事を使ったメディア)では「失敗」と報じられました。 記者会見で「失敗」と認めないJAXAの担当者の態度が頑なだとして、共同通信社の記…

和三盆糖の魅力 ~ダイエットの御供???~

50代半ばから体重はさほど変わらなくても、体形が変化するのを感じるようになりました。 退職を機に、体を絞ろうと思い立ちました。 身体を絞る方法としては、「食事よりも運動」を主に考えました。 歩くのは嫌いではないし、テニスも大好きで定期的にやっ…

プロフェッショナリズムとヒューマニズムの境界線 ~上級国民の逮捕について~

仕事をしていた時、職場の窓口に年配の男性がいらっしゃいました。 私のところに来て「大変お世話になりました。さきほどすべて片づけてきました。」と御礼を言われたのですが、とっさに何のことかわからず、「それは、よかったですね。」と適当な受け答えを…

完全に正しい価値観について ~セクハラと言われたら反論できないことの問題点~

「ミニマリストは貧乏くさい。」 「ブログは自分のプライバシーを晒す。何が面白いのか。」 と言われました。 酷いことを言うなと思う反面、そういう見方もあるし、気を付けるべき点もあるなと思いました。私としては、「スタイルのある(貧乏くさくない)ミ…

人生のお手本~沢木耕太郎さんのかっこよさ~

先日、沢木耕太郎さんがNHKの番組でインタビューを受けておられました。 そのブログで「かっこいい」と書きましたが、私が考えるかっこよさのポイントについて書いてみたいと思います。 hatasan2.net 1 外見 今回、沢木耕太郎さんは、黒のタートルネックに…

国やマスメディアが騒ぐと給料が上がる不思議な国 ~素朴な疑問~

ユニクロの従業員の給料が最大で4割上がるそうです。 いいですね。 その後、それに追随する企業が出てきています。これもいいことなのでしょう。でも、なんとなく違和感がぬぐえません。 企業は利益が出たら、設備投資、株主への配当などに使い、次に従業員…

パワハラをする人は、自分を被害者だと思っている。

今回の記事は、心理学的分析ではありません。経験です。 私は、退職する前10年以上、何人もの職場内ではかなり有名な問題職員と一緒に仕事をしてきました。そういう人事については言いたいこともありますが、今回は置いておきます。 話を戻しますが、問題…

直立二足歩行は一夫一妻制に適合している? ~更科功「美しい生物学講義」~

文系人間の私ですが、時々、理系の本も読みます。 アウストラロピテクスが直立二足歩行をし始めて、人類は武器を手にすることができるようになった。だから、人類は生存競争を勝ち残ってきた。 そう言われると、なるほどそうかと納得してしまう文系人間です…

ひっ迫を繰り返す医療現場は日本社会の縮図だと思う。

数日前に、救急隊員が居眠りをして救急車が事故というニュースがありました。17時間連続勤務だそうです。 コロナ確認から3年、何度もコロナの流行があり、その度に医療現場のひっ迫、保健所が回らないなどと言われますが、改善されない。救急車の事故も、…

激しいストレスで苦しい時の精神的な対処法・考え続けないこと

仕事をしていた頃、人間関係や押し付けられた仕事について考え出したら止まらなくなって眠れなくなることが、よくありました。眠れないと体力も削られて、やがては精神的に参ってしまいます。 そういう時にどうしたらいいか。 今では、自分なりの一つの方法…

足るを知ることが、幸せな人生につながる。 ~塵芥居士「丁寧な暮らしをする餓鬼」を読んで~

「丁寧な暮らしをする餓鬼」(塵芥居士著)という本を、東京国立博物館のミュージアムショップで見つけました。 とても面白いです。 ほろっとさせられるところもあります。 丁寧な暮らしをする餓鬼 (コミックエッセイ) 作者:塵芥居士 KADOKAWA Amazon 「餓鬼…

子育てをした親が考える「異次元の少子化対策」(2)(少子化対策の提言)

前回、現在の子育て環境の問題点として、 1 体力的な負担が大きすぎる 2 経済的、金銭的な負担が大きい 3 精神的負担が大きく、生活が硬直化する ということを挙げました。 解決法を考えてみたいと思います。 個人的な思い付きのようなものですが、こうい…

子育てをした親が考える「異次元の少子化対策」(1)(現状の問題点)

1 異次元の少子化対策の内容(提言) 少子化対策のメニューについては、これから出てくるのだと思いますが、勝手ながら、個人的な提言を書いてみたいと思います。長くなるので2回に分けて記事をアップします。 最終的な結論としては、 1 保育、教育制度を…

今、東京では長谷川等伯の多くの作品を同時に見ることができる。(東京国立博物館、サントリー美術館)

長谷川等伯の作品を観てきました。 今、東京では、東京国立博物館の「松林図屏風」と、京都の智積院の襖絵「楓図」が同時に観られます。(確か、もうすぐ終わります。) 松林図屏風については毎年正月に東京国立博物館で展示があります。それに加え、今年は…

「人と比較すること」が人を不幸にするか。

「人と比較することで不幸になる」と、最近よく言われます。 他人が評価の基準になっていて、「他人に比べて自分はだめだ」とか考えていると、結局、自分はどうしたいのかがわからなくなったり、やる気が起きなくなってしまいます。 他方で、いろいろなこと…

自分の人生に最も大きな影響を与えた作家(沢木耕太郎「天路の旅人」)

作家の沢木耕太郎さんがNHKのインタビュー番組に出ておられました。(昨日、令和5年1月10日) かっこいいですね。 大昔、大学受験に失敗した時に、予備校で紹介された「敗れざる者たち」を読んで深く感じ入りファンになりました。2度目の受験の前日に「…

アルコール依存になるところだった。(中島らも「今夜、すべてのバーで」を読んで気づいたこと)

アルコール依存症になるところだったと、最近気づきました。 振り返ってみると、退職から3~4年前ころから、お酒の飲み方が変わっていました。 当時、職場では6人のチームで仕事をしていましたが、3人は子育て中のお母さん、2人はまだ経験の浅い男性、…

呪術廻戦0と村上春樹さんの小説「7番目の男」

映画「呪術廻戦0」を見ました。よかったです。 人の暗部をえぐるようなアニメですが、考えさせる作品です。 正しいことばかりを追い求める現代社会で、なんでこういう作品が出てくるんだろうなとも思いました。ジブリがアニメを日本の誇るべき文化へ押し上…

人生におけるリスク分散(B・ラッセル幸福論)

「関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなる」と哲学者のバートランド・ラッセル(幸福論)は言ったそうです。 そして、幸福はいくつかの要素で構成されているけれども、「成功」というのは幸福の1つの要素に過ぎないから…