スタイルのある生活~早期退職50代男子ハタさんの試行錯誤~

公務員を退職するに至る経緯からその後の生活まで

(コラム)先延ばしにしてきた人生の課題に手をつける。

仕事を4つに分けて考えていました。

 

1 重要で急ぐ仕事(重要要急)

2 重要ではあるけど急がない仕事(重要不要急)

3 重要でない急ぐ仕事(非重要要急)

4 重要でないし急ぎもしない仕事(非重要不要急)

 

優先順位として、どこから手をつけるか?

1の重要で急ぐ仕事に真っ先に手を付けることは、誰でも考えるでしょう。

また、4の重要でないし急ぎでもない仕事は一番後回しにすることも当然だと思います。

では、次に手をつけるべき仕事は何でしょうか。

 

問題は、2と3の優先順位です。

現実の仕事では、いつもここで悩んでいました。

私の考えでは、重要不要急の仕事の方が、非重要要急の仕事よりも優先順位は高い。重要ではないけど急ぐ仕事はぎりぎりまで手を付けるのは引き伸ばしたい。

 

ただ、現実の職場はそうではありませんでした。

とにかく「急ぐ」と言われた仕事をやっつけて、急がない仕事は後回しにされていました。そうして、重要なのに放っておかれる仕事がありました。

くだらない報告書を早期に上げることを要求されて、その仕事に注力しているうちに、職場をどういう仕組みで運営するかなどの大事な仕事がどんどん後回しになっていくイメージです。

 

実際に仕事をしていると、重要ではないけれど要急の仕事の方が重要だけど不要急の仕事よりも、一般には「軽い仕事」の場合が多いです。その反面、重要で不要急の仕事は「重い仕事」である場合が多い。軽い仕事の方が手をつけやすいこともあって、どんどん重要だけど不要急の仕事が後回しになっていました。

 

それでも、重要ではないのに要急の仕事がすぐに終わるのならいいのですが、その量はあまりに多くて、いつまで経っても終わりませんでした。

 

今の官僚も、くだらない報告や些末な仕事(ブルシットジョブ)に忙殺されて、本当に注力しなければならない仕事に力を注げない状況なのだろうと、マイナンバー導入の不手際のニュースを見ていると感じます。

 

 

 

人生にも「急がないけれど重要なこと」があると思います。

自分が人生で何をやりたいのかを考え、それをどうやって実行するのかは、とても重要なこと、人生の一大事だと思います。でも、とりあえず目先の仕事をしなければならないから、一大事に手をつけることを先延ばしにしていました。仕事よりも大切なことがあるのではないかと、うすうす感じながら。

もちろん、仕事が人生の最優先課題である人もいるし、そういう時期もある。また、人によって価値観が違うことも事実です。だから、仕事は重要でないと言うつもりはありません。

でも、多くの人にとって、人生において重要なことは、仕事以外のところにあるのではないでしょうか?

 

 

多くの人は、自分の人生において重要なことを、別に今日やらなくてもいいからという理由でずっと先延ばしにしているように見えます。

人生が終わる時に、「もっと仕事がしたかった」と後悔する人は、そう多くはないそうです。

自分の人生で本当にやるべきことをする暇がなかったと思わないよう、仕事を切り上げて退職というタイミングを見極めることを真剣に考えてもいいのではないでしょうか。

 

 

退職から人生再建へのモデル(12) ~退職前に準備べきこと(4)(投資についての考え方)~

マスメディアやネットなどのニュースについて、大きく偏りを感じることがあります。

 

例えば、大谷翔平選手の報道。アメリカでもスーパースターであると連日持ち上げていますが、実は、アメリカにおいては野球の人気は、アメリカンフットボール、バスケットボールなどの次という位置づけで、日本で言うほどは「超有名」という訳ではない。野球を見ないアメリカ人からすると、名前は聞いたことはあるという程度の人は多いとか。

サッカーワールドカップでも「ドイツやスペインに勝った日本に世界が注目」というニュースが日本では溢れていましたが、冷静に考えてみれば、本当に全世界の人が注目したのかというと極めて怪しい。日本人が、日本に関係する国のことはある程度関心はあっても日本とは別のグループの国のことは知らないというのと同じです。

 

ネットの記事も含め、巷にあふれる情報は、いろいろなバイアスがかかっていると考えて、冷静に見るようにした方がいいと思います。自分なりの軸を持って、客観的に分析をするように心がけると見えてくるものもあると思っています。

 

 

話は、「退職前に準備すること」です。「お金」のことですが、これから何回かに分けて、以下の2つの観点から書いてみたいと思います。

1 在職中の給料を投資に回してお金が増える仕組みを作る。

2 自分の生活に必要なお金を洗い出す。

 

 

今回は、1の投資についてです。

老後2000万円問題が取りざたされるようになってからは特に、日本人も貯蓄だけではなく投資をした方がいいと政府もメディアも煽っています。

 

でも、煽る理由は、年金制度が破綻した時に、「だから、投資をしろと言ったでしょう。」と責任転嫁をするためではないかと思ったりもします。銀行からすすめられた投資信託を購入して大損したお年寄りや、証券会社の金融商品を買ったら肝心なリスクの説明が無くて資産を減らしてしまった人とかの話を聞くと、投資に消極的になるのも頷けます。

 

 

本当はどうしたらいいのでしょうか。

投資に関する情報は溢れています。ただ、冒頭に書いたように、投資に関する情報も、バイアスがかかっていて、ニュートラルで正確な情報を得ようとすると、それほど簡単ではないことがわかります。どうすればいいのかは、バイアスのできる限りかかっていない情報を知るしかありません。

 

経済についてきちんと分析をした記事やニュースはないのか。

私は、外国人の書いた本で、公正な立場から意見を述べている本を、できる限り読むようにするのがいいのではないかと考えました。

そうすると目から鱗ということが書いてあります。

太平洋戦争の時代も同様だったと聞きます。日本のメディアは大本営のうそのニュースを垂れ流していたけれど、当時外国の短波放送などを聞くことができた一部の人は、日本が負けそうだという現実を知っていた。

 

冒頭に書いたニュースのバイアスの話と同じく、日本の経済ニュースは、日本びいき、日本に都合のいいことしか書かない。

 

 

 

結局、一般の国民目線で見て正しいと思われる最近の本では、日本で活躍している(いた?)外国人芸能人の本がわかりやすかったりします。

 

 

 

これらの本に書かれた結論は、ものすごくシンプルです。

アメリカの投資信託(インデックスファンド)を買いましょう。」ということ。

 

でも、これは彼らがアメリカ人だから、そう言っているだけなのでは?と考える向きもあるかと思います。この疑問は、実際に本を読んでじっくり考えてみれば解消されると思います。

それに加えて、学者の書いた本もあります。「日本は金持ち、あなたは貧乏。なぜ?」という現在筑波大学のRターガート・マーフィーという名誉教授が書かれた本です。

30年前、私が投資をするきっかけになった本です。

 

本の表題をみて、「当時は日本は金持ちだったんだなあ」と切ない気持ちにもなりますが、この本は「なぜ、日本の経済構造が問題なのか」、「国単位で儲かっているのに国民に富が分配されないのはなぜなのか。」という、当時私が感じた当たり前の疑問に対して極めて明快に答えてくれました。

最後の方には、「では、日本人個人としては、どうしたらいいのか。」ということが書かれています。

極めて理論的ですが、読むのはそれなりに骨が折れます。でも、私としては、本当におすすめの本です。時代背景が30年前なので、そのころのことを思い出しながら読む必要はあります。当時は、当時の日本経済の分析がリアルタイムでされていたので、「本当かなあ」と不安なところも無くはありませんでしたが、30年を経て久しぶりに読んでみると、「ああ、実際にそうだったなあ」と感じる部分が多々ありました。

この本が書かれた当時は日本は金持ちでした。現在は、没落の一途を辿っています。国民には、当時よりも更にお金が回って来なくなっています。投資の必要性は高まっていると私は考えています。

 

 

紹介した3人の方々と同じことをおっしゃっている日本人の方もいない訳ではありません。

でも、おびただしい数の経済記事に紛れて、目に留まらない。

 

バブルが弾けて以来、日本の経済は迷走し、投資の対象の典型である株価はどうなったのか。日経平均の株価が先日やっとバブル期まで戻したとのニュースが流れていました。これは、バブル期に投資をしていたら、30年も経った今になって買った時の価格になったということです。

このことだけでも、日本の株式に投資するのは躊躇します。

 

 

このブログでも投資についての私なりの考えを書いたものは、「お金のこと」というフォルダに入れてありますので、興味のある方は是非ご一読いただければ幸いです。

 

退職から人生再建へのモデル(11) ~退職前に準備すべきこと(3)(人生のビジョンと職探しの関係)~

自分の第2の人生についてのビジョンが固まったら、退職前後で行う職探しのイメージができます。

 

私自身の考え方としては、これからのビジョンは、

「仕事は最低限にして、趣味、心を許せる人との交流のための時間を確保し、仕事や物に振り回されない落ち着いたシンプルな生活をしたい。そういう生活をしながら、これからの人生では仕事とは違うことにチャレンジをしていきたい。」

ということになりました。

ですので、これに応じた仕事を探すということになると考えました。

 

漫然と前職と同じような仕事を探そうとしても、転職関係のあらゆる記事が指摘するように中高年には「市場価値」がありません。

市場価値が無いと言われると凹みますし、少子高齢化で人手が足りないと言われている社会で、中高年の就職先が無いというのは、政治的には大問題だと思います。

 

でも、自分個人の問題として考えた時、本当に前職と同じような職場で働くことが必要でしょうか??

 

ビジョンの検討をしながら考えて行きついた結論は、「前職と同様な働き方、肩書(ステータス)、同等の給料」は必要ないということでした。20代、30代であれば、同じようなレベルの仕事がないと生活がきついかもしれません。でも、ある程度の蓄えのできた40代半ば以降であれば、そういう仕事をする必要はないし、望む理由もないと思いました。

 

 

だから、私は、自分の人生のビジョンに沿って考えて、職探しの条件としては、

・できれば前職と違う分野(一つのチャレンジに繋がる)

・働く時間は、週に4日が限度

として探しています。(*)

* この条件を考えるについては、「お金の問題」も考えた上で結論を出す必要はあります。その点は、後の記事に書きたいと考えています。

 

 

現在の職探しの状況としては、ハローワークの求人、近隣の張り紙の求人などに応募していますが、すべて書面審査で不採用です。この辺りの状況や分析については、「退職から人生再建へのモデル」のこれまでの記事に詳しく書いたとおりです。

今後の方針としては、

・「1dayトライ シニア面接会」などに参加しているシニアを採用対象として本当に考えている企業への応募(条件が合えば)

・社会的に人手不足が深刻で、真摯にシニアの採用も検討している業界の求人(例えば、コンビニエンスストア、飲食業業界など)への応募

を考えています。

 

 

ぶっちゃけて言いますが、退職から1年を経過してみて、自分自身の金融資産はそれほど減っていないことがわかりました。

理由は、

・シンプルな暮らしを楽しんでいて、生活コストが仕事をしていた頃より劇的に下がっていること

・投資による利益が予想以上に出ていること

です。このあたりのことも、今後お伝えできればいいなと思っていますが、これがあるので、転職市場について、じっくりと検証していけるのではないかとも考えています。

 

hatasan2.net

 

退職から人生再建へのモデル(10) ~退職前に準備すべきこと(2)(人生のビジョンを描く)~

ある程度の期間勤めていた職場を退職し、第2の人生を送ろうと考えた時、まずやらなくてはならないことは、第2の人生のビジョンを描くことです。少し具体的に言えば、何をやりたくて、何をやりたくないかを明らかにするということだと思います。

 

ビジョンがあるからこそ、退職後、どういう生活を送るのか、どういう仕事をするのか等の具体的な動きに繋がってくるのだと思います。

何度も言ってきましたが、これが無いと、漫然と前職の頃と同様のことをしてしまい、「転職をしたのはいいけれど前職と同様の職場で幻滅した。」ということになりかねないと思います。

当然のことながら、自分自身が置かれた環境によって、ビジョンは更新していくことが必要です。

 

 

私は、在職中は忙しすぎたので、実際これからの人生をどうするかというビジョンを真剣に考えたのは、退職後でした。

どんなことを考えたかというと、まずは、やりたいこととやりたくないことを考えました。

1(1) やりたいこと

  ・これまでできなかった趣味を深める。

    テニスをうまくなる。

    アート、歴史などを学ぶ。

    1人旅に行く。

  ・余裕のある生活をする。

    規則正しい生活をする。運動、ダイエットなど体を整える。

    健康診断など自分の身体をモニターする。  

  ・シンプルな生活をする。

    家の中を整理して、ミニマムな生活をする。

    持ち物や家具、生活用具を厳選して、よいスタイルを意識した生活をする。

    自分自身の考え方を見直し、幸福な人生を送るような人の考え方に寄せる。

  ・本を読んだり、テレビ、ネットなどに触れて、幅広く見識を深める。

  ・居心地のいい人間関係を、自然に広げる。

  ・なんでもいいので、新たなチャレンジをする。

 

 (2) やりたくないこと

  ・仕事が人生の大部分を占めるような生活をすること

  ・通勤など無意味な時間を使うこと

  ・ものを増やすこと

  ・不必要に働くこと

  ・嫌な人と付き合うこと

  ・健康を壊すような生活

 

 

こんな感じで考えてみると、自分の送りたいライフスタイルが見えてきます。

私の場合、結論的には、

仕事は最低限にして、趣味、心を許せる人との交流のための時間を確保し、仕事や物に振り回されない落ち着いたシンプルな生活をしたい。そういう生活をしながら、これからの人生では仕事とは違うことにチャレンジをしていきたい。

ということになりました。

 

 

こういうイメージを作ったので、その帰結として、仕事に関しては週に3~4日の勤務までという条件は、誰が何と言おうと絶対に妥協しようとは思いません(実は、男性にとってはフルタイム以外の働き方はハードルが高いのですが・・(*))。

他方で、生活水準としては、これまでどおりでなければならないとは全く思いません。シンプルな暮らしでコストのかからない生活を実践しています。そして、趣味を楽しめたり、楽しい人間関係を維持できれば十分なので、前職でもらっていた額の給料は必要ないということになります。

* 求人をかける企業などでは、男性はフルタイム、パートタイムは女性というイメージが強いのが現状です。

 

 

人生のイメージを固めることによる副次的な効果としては、周囲の雑音に惑わされなくなるということもあります。

別の機会にも書きましたが、仕事をしないと周囲からのプレッシャーを感じることが多々ありますが、多少ひるむことはあっても、最終的には自分で自分の現在の姿について納得することができるようになります。

そうして、人と違うことをしながら前に進んでいくことができるようになるのだと思います。

 

結局、自分の人生について考えることが、自分の納得する人生を送る礎となるのだと気づきました。もう職場や組織に合わせて、自分を殺して生きていくことはないと考えながら、現在も人生のビジョンをブラッシュアップしながら生活しています。

 

 

(コラム)「そんなこと当たり前じゃないか。」と言う人と距離を置く。

再就職は思いのほか厳しいという現状を話すと、「そんなの当たり前じゃないか。」という人が結構います。

 

「現実に就職活動をしてみたら「厳しい。」ということが具体的にわかった。」ということは、実際に経験した人か、そういう状況をその人の立場に立って想像をすることをできる人にしか、理解できないと思うのですが、「当たり前」と言ってしまうと人もいる。

 

 

私には思うことがあり、「厳しい、厳しいとは言われているが、実際のところはどうなのか。」とか、「厳しいとしても、どうしたらいいのか。」ということを、経験し考えブログなどで発信したいという思いが強くあったのですが、この話をすると、「そんなことはやらなくてもわかる。」とか、「厳しいって、そんなこと当たり前じゃないか。」という反応が返ってくる。

話しているうちに、相手がいらいらしていることがわかります。

 

 

「職探しをするような人生は甘えてますか?」と聞いてみたいですが、大人である私には、そう問いかける度胸はありません。(笑)

 

 

 

きっと、「人と違う人生の選択をすると、多かれ少なかれ、こういう反応は経験する」ということだと思います。

 

 

仕事をしていた頃は、周囲からこういう反応を示されると、結構気にしていたと思います。

ただ、仕事を辞めるという人とは違う選択をした瞬間から、そういうことは当たり前、「気にしなくてもいいだな。」と納得するようにした方がいい。そして、そういう人とは距離を置いていくこと。

 

違う側面から考えると、今まで何となく付き合ってきた人が、「そういう人」だったということに気づく機会になります。

 

反対に、仕事を辞めたことで知り合えた人もいますし、前から付き合っていたけど最近、意外な面に気づけたような人もいます。

 

 

 

人生のステージが変わると付き合う人が変わるとは、よく言われます。自分で自分の人生を選択していくと、付き合う人も変わってくるのだなあと思う今日この頃です。



 

(コラム)退職後の生活 ~早期退職後の楽しい人生モデル~

早期退職後の労働市場については、マイナスイメージなことを多く書いてきました。

これから退職を考える人にとっては、きっと一番の関心事であろうと予想したから、そこから書いたのですが、思いのほか、ネガティブな記事が多くなってしまいました。

 

人生をネガティブに捉えるのは、私の本意ではありません。でも、だからと言って、やみくもにポジティブに生きるのも、なにか違う。

私自身心がけていることがあります。現実を、できる限りありのままに(ネガティブでも)把握して、それを前提にどうしたらいいのか(ポジティブに)を考えたいということです。

 

言葉を代えて言うと、現実を客観的に捉えて、自分の人生の現在、未来は主観的には楽観的、肯定的に捉えて生きていきたい

 

更に言葉を代えて言うと、客観的に認識した上で、事実のポジティブな面や感謝するに値する面を見るようにしていきたい

 

 

 

これまでの労働市場の話は、自分なりに推測、推論も含めて、できる限り客観的に分析してみました。その結果、暗いイメージにもなりましたが、客観的な事実、現実がそうであれば、それはそれで仕方がありません。

次にやるべきは、それを前提に、これからをどうやって楽しく過ごしていくか、ということだと思います。

 

 

退職後1年経って、見えてきた「これからポジティブにどう過ごすか」を書いてみたいと思います。

 

1 趣味を深める(テニス)。

現在、一番の趣味はテニスです。

退職後、半年くらいは、手持ちの資金が減るのが怖くて、控えめにしていました。でも、最近は次第に再始動しています。

従前から参加していたサークルが3つほどあり土日などに行っていたのですが、退職後にある知り合いから、思いがけずテニスサークルの御誘いをいただき、平日にテニスをするようになりました。1回数百円。

また、ネットで検索して、「1日集中レッスン」にも申し込んで、教えてもらったりもしています。10年越しの課題の解消に向けて、練習しています。

定期的にテニススクールは行くことはしていませんが、何らかの形で収入を確保できれば、また行ってみたいとも考えています。

 

2 趣味を深める(読書)。

時間ができたので、はっきり言って、読書しまくっています。図書館のヘビーユーザーです。

ごく一部の例外を除いて、本は借りてくるので、コストは限りなくゼロに近いので、退職直後から、多分数百冊は読みました。数の問題ではないけれど、これによって、仕事で知り減らされた集中力も復活しました。

 

3 健康に良いことをする(運動)。

1週間に5日は運動をすることにしています。テニスがない日はランニング、ヨガをやっています。ヨガは、中年男子らしくカチカチの身体なのでYouTubeを見ながらの「なんちゃってヨガ」です。

でも、ランニングの後にヨガをするだけで、本当に滝のように汗が出ます。明らかに、ダイエット効果があり、1か月で5キロ減量に成功。ダイエット継続中です。

 

4 健康に良いことをする(食事)。

食事については、学生時代から自炊をしてきました。共働きで家事を分担するためにも料理はしてきました。今でも、基本的には、すべて自炊しています。

ただ、最近はやり方が変わってきました。これまでは、なんとなく従前のやり方を踏襲して、毎回作っていたのですが、年を取ってそれほど多くは食べなくてもよくなったことに気づき、まとめて作って何回かに分けて食べるようにしています。

美味しいものを食べるということと、過剰に食べないということの両立は意外と頭を使います。生活に余裕があるからこそ、気づいた点だと思います。

 

5 健康に良いことをする(健康管理)。

ついこの間、近くの医院に健康診断に行ってきました。

前職の最後の5年くらいは忙しすぎて健康診断も受けたり受けなかったりでした。

久しぶりにきちんと準備をして行ってみたら、職場の健康診断のように流れ作業ではなく、検査はもちろん問診や検査結果の説明も丁寧で、びっくりしました。

結果的には血圧が少し高いということがわかりました。先生が相談に乗ってくれて、この程度であれば、ダイエットをして5キロくらい体重を落としてみれば血圧も下がってくる可能性が高いとのことでした。

早速、ダイエットに着手して、5キロの目標に到達したことは前述のとおりです。

 

6 ミニマムだけどスタイルのある生活をする。

もともと持ち物は必要最小限だったのですが、時間をかけて見直してみると無駄な物がたくさん目につきました。服やくつについては予備のアンダーウェアに至るまで徹底的に減らしました。台所も調味料から乾物まですべて頭の中で管理できる量に減らしました。そのほかのものも徹底的に減らしました。

同時に、減らすだけでなく、ひとつひとつのものを吟味してコストとのバランスでより良いものに変えるようにしました(ティッシュ、トイレットペーパーは無印にしました。)。

 

他方で、ただ「物がない。」というだけでは殺風景になるので、物が減って空いた場所に緑やこれまで持っていた照明、小物をきちんと配置するようにしました。

 

こうすると、家はシンプルにきれいでいい感じになります。

また、同時に、大きくコストカットもできます。家の中のものがきちんと管理できて、物を使い切るようになり。余計なものを買わなくなりますから。

 

7 いろいろな人との交流を作る。

仕事を辞めて、心に余裕ができると、過去のことも懐かしく思い出したり、反省したりすることが多くなります。これだけでも、結構人生に深みが出るのではないかと思います。

多くは極めてプライベートなことなので、詳細は書きませんが、今後の人との交流に活かしていきたいと思っています。

 

8 新しいことへのチャレンジする。

仕事ではなく、ボランティアで社会に貢献できないかを考えています。退職後から動いていましたが、当初の計画は挫折しました。残念!

 

ボランティアも労働市場と同様の問題点があると気づきました。

例えば、「国際的」なボランティアは高い学歴や年齢の若さが前提となっていたり、その他のNPOなどでも「経験者」優遇のイメージが強いです。

 

でも、そうでないものを、あきらめずに探そうと思っています。

 

 

 

ざっと、書いてみましたが、退職後の人生は、一言で言って「楽しい」と思います。

私は思うのですが、いつまでも若い訳ではありません。

公務員や会社員として定年まで働き、再雇用されて65歳まで働き、そこから年金をもらうというのが現在の日本社会の典型的なライフプランですが、こういう人生設計で、自分の好きなことはいつやりますか?

 

65歳までは会社や組織に時間を捧げます。65歳になって初めて、自分の時間が手に入ります。

でも、例えば「一人旅」をしたいと考えたとして、

65歳からどのくらいできますか?ずっと健康を維持できたとしても10年くらいでしょうか?

その他にはやりたいことは無いですか?

 

退職して夢を見たいと思えば、お金も必要です。きちんと蓄えることも大切です。

でも、他方で、いつまでもお金を貯めることに汲々としていないで、それを使って楽しむことを、できるだけ早めに考えてみた方がいいと思うのです。

 

退職から再就職までのモデル(9) ~退職前に準備すべきこと(1)~

仕事をしていた頃は激務でした。職場が遠かったため朝6時半に家を出て、午前8時半から午後5時まで働き、そこから2時間くらいは残業。帰宅は9時くらい。食事して風呂に入って寝て、次の日は午前5時に起床して6時半に家を出る。という生活を繰り返していました。更に、月に2~3回、土日の出勤や泊りの日もありました。

仕事内容も、できるはずのない量の仕事を押し付けられ、更に部下職員は問題のある職員が複数いたり、メンタル不全で休暇に入ったりして、そのフォローもしなければならないなど、多忙を極めました。

 

今この文章を読んでくださっている方でも、そういう人は少なくないのではないでしょう。組織に属していると仕事のできる人(能力的に高い人、人のいい人、打たれ強い人など)のところに、無制限に仕事が割り振られます。それに対して、昇進や給料などの報酬があれば、まだしも、そういうものもないというのが常態化している。

 

「退職」という二文字が頭をかすめます。

 

そういう時に、考えるのは「実際のところ、退職したらどうなるのか?今、退職して大丈夫なのか?退職するにはどうしたらいいのか?」ということだと思います。

だから、これからこのブログでは順を追って、どうしたら大丈夫なのか、どうしなければならなかったのか、私自身の体験をもとに書いいます。

 

 

仕事で大変な思いをしている時、退職後のことを考えたり、その計画を立てることは、基本的には自力では不可能だと思います。自分自身がそうでした。

そこで、まず、今回は、退職しようと思った時、まず何をしなければならないか、私の考えを書いてみたいと思います。

 

 

 

退職を考えた時にやるべきこと(退職の準備)の大枠を、最初にお伝えします。

1年間試行錯誤を重ねて、形を整理しました。ネット上の転職、再就職、退職をテーマにした記事にもバラバラに出ていることもありますが、わかりにくい上に、「うそ」のものも多く、また一般には出ていないこともあると思います。

 

1 人生のビジョンを描く、気持ちの準備

2 お金の準備

3 知識の準備

 

 

 

いろいろな準備が必要だとは思いますが、論理的に一番最初にやらねばならないことは、自分自身がこれからどうしたいのかというビジョンを描き、気持ちの準備をすることだと思います。

もちろん、退職してから人生を再構築する過程で、ビジョンを修正することは可能ですし、それも不可欠なことですが、まずはベースとなるビジョンがないと、お金の準備はどのくらい必要かとか、退職後に探す仕事はどんなものがいいのか等のイメージがわからず、退職をしたものの前職と同じような職場に就職してしまったり、お金がないと思い込んで無駄に現職で我慢を続けてしまったり等々、結局、退職後の生活がうまくいかないという問題が起こります。

ネット上に氾濫する「退職した人の末路」的な記事のパターンにはまる人は、ビジョンがなかったことが原因ではないかとも思われます。