早期退職後の労働市場については、マイナスイメージなことを多く書いてきました。
これから退職を考える人にとっては、きっと一番の関心事であろうと予想したから、そこから書いたのですが、思いのほか、ネガティブな記事が多くなってしまいました。
人生をネガティブに捉えるのは、私の本意ではありません。でも、だからと言って、やみくもにポジティブに生きるのも、なにか違う。
私自身心がけていることがあります。現実を、できる限りありのままに(ネガティブでも)把握して、それを前提にどうしたらいいのか(ポジティブに)を考えたいということです。
言葉を代えて言うと、現実を客観的に捉えて、自分の人生の現在、未来は主観的には楽観的、肯定的に捉えて生きていきたい。
更に言葉を代えて言うと、客観的に認識した上で、事実のポジティブな面や感謝するに値する面を見るようにしていきたい。
これまでの労働市場の話は、自分なりに推測、推論も含めて、できる限り客観的に分析してみました。その結果、暗いイメージにもなりましたが、客観的な事実、現実がそうであれば、それはそれで仕方がありません。
次にやるべきは、それを前提に、これからをどうやって楽しく過ごしていくか、ということだと思います。
退職後1年経って、見えてきた「これからポジティブにどう過ごすか」を書いてみたいと思います。
1 趣味を深める(テニス)。
現在、一番の趣味はテニスです。
退職後、半年くらいは、手持ちの資金が減るのが怖くて、控えめにしていました。でも、最近は次第に再始動しています。
従前から参加していたサークルが3つほどあり土日などに行っていたのですが、退職後にある知り合いから、思いがけずテニスサークルの御誘いをいただき、平日にテニスをするようになりました。1回数百円。
また、ネットで検索して、「1日集中レッスン」にも申し込んで、教えてもらったりもしています。10年越しの課題の解消に向けて、練習しています。
定期的にテニススクールは行くことはしていませんが、何らかの形で収入を確保できれば、また行ってみたいとも考えています。
2 趣味を深める(読書)。
時間ができたので、はっきり言って、読書しまくっています。図書館のヘビーユーザーです。
ごく一部の例外を除いて、本は借りてくるので、コストは限りなくゼロに近いので、退職直後から、多分数百冊は読みました。数の問題ではないけれど、これによって、仕事で知り減らされた集中力も復活しました。
3 健康に良いことをする(運動)。
1週間に5日は運動をすることにしています。テニスがない日はランニング、ヨガをやっています。ヨガは、中年男子らしくカチカチの身体なのでYouTubeを見ながらの「なんちゃってヨガ」です。
でも、ランニングの後にヨガをするだけで、本当に滝のように汗が出ます。明らかに、ダイエット効果があり、1か月で5キロ減量に成功。ダイエット継続中です。
4 健康に良いことをする(食事)。
食事については、学生時代から自炊をしてきました。共働きで家事を分担するためにも料理はしてきました。今でも、基本的には、すべて自炊しています。
ただ、最近はやり方が変わってきました。これまでは、なんとなく従前のやり方を踏襲して、毎回作っていたのですが、年を取ってそれほど多くは食べなくてもよくなったことに気づき、まとめて作って何回かに分けて食べるようにしています。
美味しいものを食べるということと、過剰に食べないということの両立は意外と頭を使います。生活に余裕があるからこそ、気づいた点だと思います。
5 健康に良いことをする(健康管理)。
ついこの間、近くの医院に健康診断に行ってきました。
前職の最後の5年くらいは忙しすぎて健康診断も受けたり受けなかったりでした。
久しぶりにきちんと準備をして行ってみたら、職場の健康診断のように流れ作業ではなく、検査はもちろん問診や検査結果の説明も丁寧で、びっくりしました。
結果的には血圧が少し高いということがわかりました。先生が相談に乗ってくれて、この程度であれば、ダイエットをして5キロくらい体重を落としてみれば血圧も下がってくる可能性が高いとのことでした。
早速、ダイエットに着手して、5キロの目標に到達したことは前述のとおりです。
6 ミニマムだけどスタイルのある生活をする。
もともと持ち物は必要最小限だったのですが、時間をかけて見直してみると無駄な物がたくさん目につきました。服やくつについては予備のアンダーウェアに至るまで徹底的に減らしました。台所も調味料から乾物まですべて頭の中で管理できる量に減らしました。そのほかのものも徹底的に減らしました。
同時に、減らすだけでなく、ひとつひとつのものを吟味してコストとのバランスでより良いものに変えるようにしました(ティッシュ、トイレットペーパーは無印にしました。)。
他方で、ただ「物がない。」というだけでは殺風景になるので、物が減って空いた場所に緑やこれまで持っていた照明、小物をきちんと配置するようにしました。
こうすると、家はシンプルにきれいでいい感じになります。
また、同時に、大きくコストカットもできます。家の中のものがきちんと管理できて、物を使い切るようになり。余計なものを買わなくなりますから。
7 いろいろな人との交流を作る。
仕事を辞めて、心に余裕ができると、過去のことも懐かしく思い出したり、反省したりすることが多くなります。これだけでも、結構人生に深みが出るのではないかと思います。
多くは極めてプライベートなことなので、詳細は書きませんが、今後の人との交流に活かしていきたいと思っています。
8 新しいことへのチャレンジする。
仕事ではなく、ボランティアで社会に貢献できないかを考えています。退職後から動いていましたが、当初の計画は挫折しました。残念!
ボランティアも労働市場と同様の問題点があると気づきました。
例えば、「国際的」なボランティアは高い学歴や年齢の若さが前提となっていたり、その他のNPOなどでも「経験者」優遇のイメージが強いです。
でも、そうでないものを、あきらめずに探そうと思っています。
ざっと、書いてみましたが、退職後の人生は、一言で言って「楽しい」と思います。
私は思うのですが、いつまでも若い訳ではありません。
公務員や会社員として定年まで働き、再雇用されて65歳まで働き、そこから年金をもらうというのが現在の日本社会の典型的なライフプランですが、こういう人生設計で、自分の好きなことはいつやりますか?
65歳までは会社や組織に時間を捧げます。65歳になって初めて、自分の時間が手に入ります。
でも、例えば「一人旅」をしたいと考えたとして、
65歳からどのくらいできますか?ずっと健康を維持できたとしても10年くらいでしょうか?
その他にはやりたいことは無いですか?
退職して夢を見たいと思えば、お金も必要です。きちんと蓄えることも大切です。
でも、他方で、いつまでもお金を貯めることに汲々としていないで、それを使って楽しむことを、できるだけ早めに考えてみた方がいいと思うのです。